久々に感動する映画をみました

"Le farò da padre"
監督　Alberto Lattuada
主演　Teresa Ann Savoy

監督は「今のままでいて」のAlberto Lattuada
この"Le farò da padre"の方が先に作られていますが
中年男性と少女の愛など、テーマや演出が似ていて
「今のままでいて」の原型といえる作品です
この監督は中年男性の心理描写がものすごく巧い！
主人公と一緒に怒り、笑い、悲しむ・・そんな観客との
一体化を感じさせる演出です。

またナスターシャ程の美貌は無くとも主演のTeresa Ann Savoyは迫真の演技で
まるで本物の幼い少女のように演じていて引き込まれます。
ちなみにエロスはこちらの作品が10倍増しです。

サスペンスではないので簡単なあらすじを書きますが
これ音声イタリア語で英語字幕も無かったので細かい点は間違っているかも
しれませんが、台詞より映像で表現されている映画なので問題は無いと思います。

主人公の中年男性はリゾート開発の為に資産家の中年女性に交渉に行くのですが
このオバサンが誘惑するんです・・・まぁ仕事の為に肌を重ね
(この監督このシーンまったく興味ないのか一瞬です。ベッドで肩が見えるだけ)

「これで仕事はうまくいくぜ」っと思った矢先に結婚をちらつかせるオバサン！
そう！オバサンは誘惑じゃなく本気で恋愛のつもりだったのです・・・
なので結婚しないならお金は出してくれません。

途方に暮れて、いつものようにメイドにちょっかい出している時に「閃いた！」
このオバサンはちょっと頭の弱い幼い娘がいる、この娘を誘拐して身代金を取ろうと

で、お祭の最中に部下に誘拐させました(自分はオバサンと一緒だからアリバイがある)
誘拐した後はメイドに世話をさせていましたが言う事を聞きません
で主人公みずから面倒を見るのですが・・・

だんだん愛情が芽生えてくるのです(このあたりの描写が巧い)

でもお金を手に入れれば、ちゃんと返してあげなくてはなりません

泣けるでしょ・・・

へたにいい映画を観ると、余韻に浸るので次の映画がなかなか
観れなくなってしまいますね

明日何見よう・・・

Le farò da padre (1974)

Le farò da padre　(1974)