ミルボンとケラスターゼは、どちらも美容室専売ブランドとして長く愛されているヘアケアブランドです。どちらも高品質なヘアオイルを展開しており、香り・質感・補修力・価格帯などにそれぞれ特徴があります。本記事では、美容師の視点から両ブランドの特徴や違いを徹底比較し、髪質別のおすすめや正しい使い方まで詳しく解説します。
ミルボンとケラスターゼ、どんなブランド?
ミルボンの特徴とブランドコンセプト
ミルボンは日本を代表するプロフェッショナルヘアケアブランドで、全国の美容室で導入されています。日本人の髪質や気候に合わせた製品設計が特徴で、乾燥・湿気・紫外線などの外的要因に負けない健康的な髪を目指すことをコンセプトにしています。
特に人気なのが「エルジューダ」シリーズで、軽やかな質感と自然なツヤを両立させたオイルとして高い評価を受けています。髪の内部補修成分と外側のコーティング成分がバランスよく配合されており、毎日のスタイリング前後に使用することで、髪を守りながら美しく整えます。
ケラスターゼの特徴とブランドコンセプト
ケラスターゼはフランスの高級ヘアケアブランドで、世界中のプロフェッショナルサロンで採用されています。研究開発を行うロレアルの先進技術をもとに、科学的アプローチで髪の悩みを解決する製品を数多く展開しています。
中でも人気の「ユイルスブリム」シリーズは、ツヤ・補修・香りの三拍子が揃ったラグジュアリーオイルとして有名です。アルガンオイルやマルラオイルなどの希少成分を配合し、乾燥やパサつきのある髪を芯から潤わせる力があります。
共通点と違いの概要
どちらも美容師から信頼される高品質ブランドですが、設計思想に違いがあります。ミルボンは日本人女性の髪質をベースに作られ、軽やかで扱いやすいのが特徴です。一方、ケラスターゼは海外向けのリッチな処方で、補修力や香りの持続性を重視しています。
ミルボンとケラスターゼのヘアオイル徹底比較
香り・質感・仕上がりの違い
ミルボンはフローラルやフルーティーな香りが多く、軽く香る程度で日常使いに向いています。ケラスターゼは香水のように深みのある香りが特徴で、持続時間が長く、ラグジュアリーな印象を与えます。
質感の面では、ミルボンはサラッとしてベタつきにくく、猫っ毛や細毛でも使いやすいです。ケラスターゼはとろみのあるテクスチャーで、毛髪にしっかりと吸着し、ダメージ補修力が高いのが特徴です。
主な成分とその効果
ミルボンのヘアオイルには、「バオバブオイル」や「オリーブスクワラン」など、植物由来の保湿成分が配合されています。これにより、髪の内部に水分を閉じ込め、しっとり感を保ちながらも軽い仕上がりを実現します。
一方、ケラスターゼには「アルガンオイル」「マルラオイル」「カメリアオイル」など、高級感のある天然オイルが豊富に含まれています。これらの成分は髪の表面を滑らかに整え、ダメージを補修しながらツヤを引き出します。
価格・容量・コスパ比較
ミルボンのヘアオイルはおおよそ120mlで3,000円前後。毎日使用しても数ヶ月持つため、コスパが良いのが魅力です。ケラスターゼは100mlで約5,000円とやや高価ですが、補修効果が高く少量でしっかり伸びるため、価格に見合う品質があります。
髪質別おすすめ早見表
| 髪質タイプ | おすすめブランド | 理由 |
|---|---|---|
| 細毛・軟毛 | ミルボン | 軽いテクスチャーでベタつかず自然な仕上がり |
| 太毛・くせ毛 | ケラスターゼ | まとまりが良くツヤを与える |
| ダメージ毛 | ケラスターゼ | 補修成分が豊富でブリーチ毛にも対応 |
| ナチュラル派 | ミルボン | 香りが控えめで普段使いに最適 |
実際の口コミ・使用感レビューまとめ
ミルボンユーザーの声
ミルボンのユーザーからは、「乾かした後にまとまりが良くなる」「軽くて使いやすい」という意見が多く聞かれます。ドライヤー前に使うと熱ダメージを防ぎ、自然なツヤが出る点も好評です。特に梅雨時期や湿度の高い季節には、広がりを抑えたい方から支持されています。
ケラスターゼユーザーの声
ケラスターゼのユーザーからは、「髪がしっとりまとまる」「サロン帰りのようなツヤ感が出る」という意見が多いです。香りの良さに魅了される人も多く、使うたびにリッチな気分を味わえるという声もあります。一方で、「少し重たく感じる」という意見もあり、使用量の調整がポイントになります。
美容師のプロ目線での比較
美容師によると、ミルボンは扱いやすさと価格のバランスが良く、幅広い髪質に対応しやすいのが利点です。ケラスターゼは補修力が非常に高く、ブリーチやカラーなどで傷んだ髪のケアに最適とされています。両者を季節や髪の状態で使い分けるのもおすすめです。
タイプ別おすすめ診断
乾燥・ダメージが気になる方
補修力重視の方にはケラスターゼが最適です。アルガンオイルやマルラオイルの濃密な保湿成分が髪内部に浸透し、乾燥や枝毛を防ぎます。特にブリーチや縮毛矯正を繰り返している髪には効果的です。
軟毛・猫っ毛でボリュームを残したい方
ミルボンは軽さが特徴で、細い髪でもぺたんとならず自然な動きを残せます。エルジューダシリーズの「MO」「FO」などは、髪質やスタイリングの目的に合わせて選べる点も魅力です。
香りや仕上がりで選びたい方
香りを楽しみたい方にはケラスターゼ。上質なフローラルノートが長時間続きます。香りを控えめにしたい方にはミルボンが向いており、職場や学校でも使いやすいです。
美容師が教えるヘアオイルの正しい使い方
使用タイミングと適量
オイルは乾かす前と後の両方で使用するのがおすすめです。タオルドライ後、1プッシュを手に取り毛先中心に馴染ませます。ドライ後には仕上げとして少量を毛先に重ねるとツヤ感が持続します。
朝・夜での使い分け
朝はスタイリング目的で軽めに、夜は補修目的でやや多めに使用します。寝る前に使うことで、翌朝のまとまりが良くなり、スタイリング時間の短縮にもつながります。
使用時の注意点
根元につけすぎるとボリュームがなくなり、髪が重たく見えてしまうため注意が必要です。また、乾いた髪に使う場合は、1プッシュずつ様子を見ながら馴染ませるのがコツです。
より効果的なヘアケアのコツ
シャンプー後のケアを見直す
オイルの効果を最大化するには、シャンプーやトリートメントも髪質に合ったものを使うことが重要です。ミルボンやケラスターゼには同ブランドのトリートメントラインもあり、シリーズで使用すると相乗効果が期待できます。
週に1~2回の集中ケア
週に数回、集中トリートメントやヘアマスクを取り入れることで、オイルの補修効果を高められます。特にダメージが進行している場合は、ケラスターゼの「マスク クロノロジスト」などが効果的です。
まとめ|ミルボンとケラスターゼの違いと選び方
比較まとめ表
| 項目 | ミルボン | ケラスターゼ |
|---|---|---|
| 価格帯 | 約3,000円 | 約5,000円 |
| 仕上がり | 軽くてサラサラ | しっとりまとまり重視 |
| 香り | フルーティーで控えめ | ラグジュアリーで上品 |
| 補修力 | 中程度 | 高い |
| おすすめ髪質 | 軟毛・普通毛 | 太毛・くせ毛・ダメージ毛 |
購入時の注意点
両ブランドとも人気が高いため、並行輸入品や偽物が出回ることがあります。正規販売店や美容室での購入が最も安全です。特にケラスターゼは成分の類似品が多いため、公式サイトを確認してから購入しましょう。
総評
ミルボンは軽やかで扱いやすく、毎日のスタイリングに適しています。ケラスターゼは補修力・香り・ツヤすべてにおいて上質な仕上がりを求める方におすすめです。どちらも正しい方法で使えば、自宅でサロン帰りのような仕上がりを実現できます。
自分の髪質やライフスタイルに合わせて選び、継続的にケアを行うことで、ダメージを防ぎながら理想の美髪を育てていきましょう。