闇に煌めく
その男は死んだ。
男の名はコウ。
俗に言う裏社会の人間なら知らない者はいない名前だ。
最期を見届けた人間は女一人-
この女は涙一つ流さず一人の男の死を見届けた。
血が、傷口から流れる血が、女の手を染めた。
女はゆっくり口を開きこう呟いた。
「いったい…貴方は誰だったの?」
私が見たのはここまで。
あなたがたに話せるのはここまでです。
ここから先はあなたがた自身で明らかにしてください。
もうひとつ私が言えることは、コウが偉大な世界の覇者だったってことくらいです。
2033年12月20日
舞い散る雪の中を、学生服の男子が走っていく。
「さみー!馬鹿じゃねーの?なんでこんな日に学校行かなくちゃなんねーんだ!」
「お前が馬鹿だからだ。」後から歩いてきた担任タナカに、急に傘の端っこで突かれ、コウは面食らった表情で振り返った。
「タ~ナ~カ~…!!」
「タ~ナ~カ~じゃない。タナカ"先生"だ。お前の単位不足をあれほど校長に頭下げて一週間の補講で許してもらえるようにしてやった恩師に向かって…。ったく。遅刻したらもう一週間伸ばすからな。俺より先に教室に入れ。」
そう言い終えるや否や、タナカは走り出した。
「お…おいちょっと待てよ!!」
先を走りながら、
「待てよじゃない待ってくださいだ。」
と言い捨て、担任教師はにやけながらスピードを上げた。
コウは高校3年。
一年からこのタナカ先生にはお世話になっている(本人には自覚がないが)。
成績は下から数えた方が早く、留年の危機を幾度となくタナカが裏で助けてきた。コウと一緒に高校に採用された新任教師の彼がどれほどコウに苦労してきたかは言うまでもない。
「一週間追加だ。」
「…ハァッ…ハァッ。こ…これで冬休み半分消えた。」
「自業自得だ。足も遅い、頭も悪い。では、昨日の続き。教科書26ページの3行目から声に出して先に英文を読め。そのあと訳してきたであろう日本文を読んでもらう。宿題だったはずだな。さあ始めろ。」
だが―。
タナカには、コウの良いところがたくさん見えている。だからこそ見捨てられない生徒であった。
それに、過去の自分に似ているという気持ちも少々あった。
15年前に終戦した第三次世界大戦の被害でタナカは両親を失い、コウもその一人だった。違うのは戦争孤児として施設を点々とした、幼少時のタナカはすることが勉強しかなかった。コウは親戚が生き残っており、そこに引き取られた。そこが二人の違う点。
「よし、今日はここまでだ。」
「あー…。もう死にそう…。」コウは椅子の上でのけ反って、ため息混じりに言った。
「宿題は次のページの訳だ。お疲れ様。」
がっかりした顔で小さくはーいと返事をした彼を見て、不意に思い付いた表情で、
「うん。そうだな。よし。俺の出したいくつかの条件をクリアしたら今日追加した一週間を取り消しても良いぞ。」
「マジか!?」コウは急に喜々としてタナカを見た。まぁ食いつくであろうと予測していたタナカは、しめしめとにやけた。
「乗るか?」
「乗る乗るー!!」
「言っとくがきついぞ?期限は今火曜だから、あー…今週の日曜の24時までだ。『男に二言は無ぇ』がお前の座右の銘だったよな。」
「おう!男に二言はねー!」
タナカはクスッと笑い。
「よし、じゃあ条件だ―。」
その日の夕方
「タナカのやつ馬鹿だな。ダチを連れて来いだなんて。ダチなんて腐るほど居るわ。儲け儲け。」
と呟きながら、一軒の大きな家のドアホンを鳴らす。「どーしたコウ?今日はこれからパチンコだぞ?」
出て来た悪友A、アイトに向かって、
「お前、俺のこと"信じてる"よな?」
「はぁ?意味わかんねー!」アッハッハとひとしきり笑い、急に不安そうな顔で、
「…金なら、貸せねーぞ?」と答えた。
「いやいやそーじゃねー。明日一緒に学校来てほしいんだ。タナカのやつが『お前を信頼してくれるダチを連れて来い』って言うからさ。頼むわ!俺の卒業がかかってんだ!」
「なーんだそんな話かよ。んー…明日か…明日はちょっとパチンコのイベントあるからなー…。」
「そこをなんとか!お願いしますアイト様!」
次の日
「タナカ!連れてきたぞ!」
「タナカ"先生"だ。おう。アイトじゃねーか。昨日は勝ったか?」
やっべ、ばれてるという顔でコウを見たアイトが
「はい。勝ちました。」と小声で恐る恐る応えた。
「そうかそうか。まあそれは良いことだ。」と、タナカは書類の処理を中断し、椅子を回転させ二人と向き合い足を組んだ。
「コウ。こいつがお前を信頼してくれる友達か?」
「はい!そうだよな?」
「あぁ。俺はコウを信頼してます!先生。」
タナカは「ほう。」と顎を撫で、
「ではそれを証明してもらう。
これからお前らには『走れメロス』方式をとってもらう。走れメロス知ってるか?この場合、もちろん走るのはコウ、お前だ。」
まだ理解出来てない二人が顔を見合わせた。
「その間、アイト、お前にはこいつの代わりに補習を受けてもらう。コウが全ての条件をクリア出来たら解放してやろう。クリア出来なかった場合は、コウはもちろん、単位ぎりぎりのお前も留年だ。こいつの力を信じ、待てるというならお前らの信頼関係を俺も信じよう。どうだアイト?」
「もちろん。俺はコウを信じている。どんな条件でもこいつはこなせる力を持ってる。どうせ俺も冬休み暇だし付き合うぜ兄弟!」
自信たっぷりにコウの肩に拳をあてたアイトを見て、コウは感動した。
「アイト~!!」
「なんだ?お前らデキてんのか?」
「違うわ!」
「まあデキててもデキてなくてもどうでもいい。次の条件は―。」
できてねーってば!というツッコミをスルーし、タナカは条件を言い放った。
「次の条件は『お前の1番嫌いな奴』を一人連れて来い。」
男の名はコウ。
俗に言う裏社会の人間なら知らない者はいない名前だ。
最期を見届けた人間は女一人-
この女は涙一つ流さず一人の男の死を見届けた。
血が、傷口から流れる血が、女の手を染めた。
女はゆっくり口を開きこう呟いた。
「いったい…貴方は誰だったの?」
私が見たのはここまで。
あなたがたに話せるのはここまでです。
ここから先はあなたがた自身で明らかにしてください。
もうひとつ私が言えることは、コウが偉大な世界の覇者だったってことくらいです。
2033年12月20日
舞い散る雪の中を、学生服の男子が走っていく。
「さみー!馬鹿じゃねーの?なんでこんな日に学校行かなくちゃなんねーんだ!」
「お前が馬鹿だからだ。」後から歩いてきた担任タナカに、急に傘の端っこで突かれ、コウは面食らった表情で振り返った。
「タ~ナ~カ~…!!」
「タ~ナ~カ~じゃない。タナカ"先生"だ。お前の単位不足をあれほど校長に頭下げて一週間の補講で許してもらえるようにしてやった恩師に向かって…。ったく。遅刻したらもう一週間伸ばすからな。俺より先に教室に入れ。」
そう言い終えるや否や、タナカは走り出した。
「お…おいちょっと待てよ!!」
先を走りながら、
「待てよじゃない待ってくださいだ。」
と言い捨て、担任教師はにやけながらスピードを上げた。
コウは高校3年。
一年からこのタナカ先生にはお世話になっている(本人には自覚がないが)。
成績は下から数えた方が早く、留年の危機を幾度となくタナカが裏で助けてきた。コウと一緒に高校に採用された新任教師の彼がどれほどコウに苦労してきたかは言うまでもない。
「一週間追加だ。」
「…ハァッ…ハァッ。こ…これで冬休み半分消えた。」
「自業自得だ。足も遅い、頭も悪い。では、昨日の続き。教科書26ページの3行目から声に出して先に英文を読め。そのあと訳してきたであろう日本文を読んでもらう。宿題だったはずだな。さあ始めろ。」
だが―。
タナカには、コウの良いところがたくさん見えている。だからこそ見捨てられない生徒であった。
それに、過去の自分に似ているという気持ちも少々あった。
15年前に終戦した第三次世界大戦の被害でタナカは両親を失い、コウもその一人だった。違うのは戦争孤児として施設を点々とした、幼少時のタナカはすることが勉強しかなかった。コウは親戚が生き残っており、そこに引き取られた。そこが二人の違う点。
「よし、今日はここまでだ。」
「あー…。もう死にそう…。」コウは椅子の上でのけ反って、ため息混じりに言った。
「宿題は次のページの訳だ。お疲れ様。」
がっかりした顔で小さくはーいと返事をした彼を見て、不意に思い付いた表情で、
「うん。そうだな。よし。俺の出したいくつかの条件をクリアしたら今日追加した一週間を取り消しても良いぞ。」
「マジか!?」コウは急に喜々としてタナカを見た。まぁ食いつくであろうと予測していたタナカは、しめしめとにやけた。
「乗るか?」
「乗る乗るー!!」
「言っとくがきついぞ?期限は今火曜だから、あー…今週の日曜の24時までだ。『男に二言は無ぇ』がお前の座右の銘だったよな。」
「おう!男に二言はねー!」
タナカはクスッと笑い。
「よし、じゃあ条件だ―。」
その日の夕方
「タナカのやつ馬鹿だな。ダチを連れて来いだなんて。ダチなんて腐るほど居るわ。儲け儲け。」
と呟きながら、一軒の大きな家のドアホンを鳴らす。「どーしたコウ?今日はこれからパチンコだぞ?」
出て来た悪友A、アイトに向かって、
「お前、俺のこと"信じてる"よな?」
「はぁ?意味わかんねー!」アッハッハとひとしきり笑い、急に不安そうな顔で、
「…金なら、貸せねーぞ?」と答えた。
「いやいやそーじゃねー。明日一緒に学校来てほしいんだ。タナカのやつが『お前を信頼してくれるダチを連れて来い』って言うからさ。頼むわ!俺の卒業がかかってんだ!」
「なーんだそんな話かよ。んー…明日か…明日はちょっとパチンコのイベントあるからなー…。」
「そこをなんとか!お願いしますアイト様!」
次の日
「タナカ!連れてきたぞ!」
「タナカ"先生"だ。おう。アイトじゃねーか。昨日は勝ったか?」
やっべ、ばれてるという顔でコウを見たアイトが
「はい。勝ちました。」と小声で恐る恐る応えた。
「そうかそうか。まあそれは良いことだ。」と、タナカは書類の処理を中断し、椅子を回転させ二人と向き合い足を組んだ。
「コウ。こいつがお前を信頼してくれる友達か?」
「はい!そうだよな?」
「あぁ。俺はコウを信頼してます!先生。」
タナカは「ほう。」と顎を撫で、
「ではそれを証明してもらう。
これからお前らには『走れメロス』方式をとってもらう。走れメロス知ってるか?この場合、もちろん走るのはコウ、お前だ。」
まだ理解出来てない二人が顔を見合わせた。
「その間、アイト、お前にはこいつの代わりに補習を受けてもらう。コウが全ての条件をクリア出来たら解放してやろう。クリア出来なかった場合は、コウはもちろん、単位ぎりぎりのお前も留年だ。こいつの力を信じ、待てるというならお前らの信頼関係を俺も信じよう。どうだアイト?」
「もちろん。俺はコウを信じている。どんな条件でもこいつはこなせる力を持ってる。どうせ俺も冬休み暇だし付き合うぜ兄弟!」
自信たっぷりにコウの肩に拳をあてたアイトを見て、コウは感動した。
「アイト~!!」
「なんだ?お前らデキてんのか?」
「違うわ!」
「まあデキててもデキてなくてもどうでもいい。次の条件は―。」
できてねーってば!というツッコミをスルーし、タナカは条件を言い放った。
「次の条件は『お前の1番嫌いな奴』を一人連れて来い。」
わあだって
よくわかんないよ。。
アキがどんな気持ちで
は
?
とか
よかったね
とか
送ってんのか.
アルバム作ってると涙出てくるよ。。
アキが写真の中でゎ笑ってて
今のわあにはこの笑顔作ることができてない
あの写真の中の自分に嫉妬するくらいだよ
でもアキの本当の気持ちがないと上手く噛み合わない
わあもどー送ってィイかわからない
なんもない
ただメールたるくなっただけとか
忙しかったとか
作文に追われてストレス溜まってたとか
疲れてたとか、なんでもィイから
送ってくれよ
そしたら怒ったりしないから。。
解決策は問題がないと生まれないよ
まずゎなんでこんな状態になったかを考えよう
きっとィイ解決策が見付かるから
アキ
わあおめのこと好きなんだ

アキがどんな気持ちで
は
?とか
よかったね

とか
送ってんのか.
アルバム作ってると涙出てくるよ。。
アキが写真の中でゎ笑ってて
今のわあにはこの笑顔作ることができてない
あの写真の中の自分に嫉妬するくらいだよ
でもアキの本当の気持ちがないと上手く噛み合わない
わあもどー送ってィイかわからない
なんもない
ただメールたるくなっただけとか
忙しかったとか
作文に追われてストレス溜まってたとか
疲れてたとか、なんでもィイから
送ってくれよ
そしたら怒ったりしないから。。
解決策は問題がないと生まれないよ
まずゎなんでこんな状態になったかを考えよう
きっとィイ解決策が見付かるから
アキ
わあおめのこと好きなんだ


