中一になると、だいたい学校で、総合の時間に『職業調べ』っていう調べ学習をするんですよ。
なんでそんなこと調べるのか、っていうと
中学生の時期から、将来食べていくために何をしようか、って考えてもらうため。
お金を稼いで食べていくためだけじゃなくて、
自己実現だとか、仕事の中でいろんなスキルを身に付ける、社会貢献したい、誰かに必要とされたいなど
どんな目的や思いをもって仕事をするかは人それぞれです。
太宰は「本を読んでるだけでお金が稼げたらいいのになー」なんて思いながら大学に行って、とくに崇高なココロザシとかないまま教員になっちゃいましたけど
でもやっぱり、生徒が授業を楽しんでくれたらうれしいですし、力をつけていってるなって感じると、もっとがんばろうなんて思えちゃったりします。
で、職業調べ。
これは言わば、旅行の時に目的地までの交通手段を調べたりするのと同じような感じです。
たとえば、あなたが青森に住んでたとして、「東京に観光に行こう」と計画を立てたとしましょう。
すると、まずは
・いつ出発して、何泊何日するか
・予算
・泊まるところはどうするか
・夜行バスで行くか、鉄道で行くか。かかる時間はどれくらいか
・東京ではどこを見に行くか。そこでは何ができるか
って具体的な予定を立て、いろいろ情報を探すでしょう。
これは将来の進学先や職業を調べるときも同じで、
「医者になりたいな」と思ったら、
・中学卒業後、どう進めば医者になれるか
・医者になるために必要な勉強
・学費
・仕事内容は実際どんな感じなのか
などを調べ、攻略法を見つけるわけです。
もちろん、本当に医者を目指すわけではなくても、
ようは中学卒業 から 仕事 までのルートがどうつながってるのか、イメージできればいいわけです。
今年度のクラスでの人気職業は、ゲームクリエイター、パティシエ、プログラマー、ライトノベル作家、漫画家などなど
この学習をやってみると、うっすらあいまいに思い描いてた職業が、きちんとした情報として目の前に出てくるので
いままで学校ではそれほど熱心さを見せなかった子や、不登校の子も、将来への意識が「あっ、変わったな」と太宰にもわかるほどに成長するんですよね。
気づきを得ると、雰囲気に表れてくるんですよ。
不登校の子といっしょに職業調べをしたら、「高校、行ったほうがいいのかな」って言葉が出てきて、
「あ、今なにかが変化したな」とダイレクトに感じたり。そういうときは、太宰にとってもうれしい瞬間です。
目的地を決めると、知りたいことが出てきます。
知りたいことをパソコンやケータイで検索したり、本で調べたり、人に訊いたりすると、情報が集まります。
集めた情報を、紙に書いてまとめます。
そうすると、いままで見えてなかったものが見えたりする。
調べてる過程でも、いろんな気づきがある。
小さいことかもしれないけど、その小さな気づきが、未来を変えるかもしれない。
今やりたいことがわかんなくて困ってる人、何がしたいかって聞かれて思い浮かばない人。
とりあえずでいいから、目的地を決めましょう。
興味本位とかで全然オッケーです。「iPhoneのアプリ作ってる会社の人ってどんなんだろ」とかでもいいし。
出発点は誰でもいつも、そういう「気になるな」「おもしろそうだな」ってところからです。