卒業生を送る会が終わりました。
二年生の発表を見ていて、ここまででいろいろな力を身に着けてきたんだなぁ、と感じました。
あんまり自分自身では意識しないことと思いますが、たとえば、
・人に伝わりやすいように、声量、スピードなどを調整して話す
・情報量、構成を工夫する
・ねじれのない文で、丁寧な表現で話す
なども、中学生の間に身につけるべき大切なスキルなんですよね。
そして、こういうことは毎日の授業や、学校の先生や友達との会話、行事などを体験するからこそ、身につくものなんです。
スキルが身に付くと、自信もちょっとずつ持てるようになります。
そこで、行事やクラス内での役割に挑戦することで、また経験値を積むことができます。
こういった良い上昇気流をつかむことが大切です。
不登校で塾にも行かない場合だと、とくに「話す・聞く」の力が伸びません。
「読む力」は、本を読んでいる子だとそれなりに伸びますが、「書く力」は人によって大きくばらつきが生じます。
勉強面では、テストの形式というものに慣れない場合、いくら知識があっても、
時間内に効率よく終わらせられなかったり、記述問題にうまい答えが書けなかったりします。
勉強だけではなく、人間関係も、毎日の積み重ねと試行錯誤の結果です。
友達や周りの人たちとどう接するかというのは、家の外に出ないとなかなか経験値が積めません。
いつから不登校なのかにもよりますが、
時間が経つほど、アンバランスな力を調整するのは難しいです。かたよりが大きいほど、得意なところばかりを伸ばしたくなり、苦手からは目を背けたくなるものです。
そして、本当はその「得意なところ」も、学校に行っている人から見れば、「別にフツー」であることが多いのです。
本人なりに得意というだけであって、クラスの中で相対的に見れば、ずば抜けてすごいということはほとんどないと言っていいでしょう。
あなたの力は、アンバランスなままでいいでしょうか?
ちゃんと学校に行っている人も、今は疲れてしまってお休みしている人も、考えてみてください。
将来、どんな人間になるにしろ、身につけておかなければならない力って何ですか?
太宰は、「国語力」だと思います。
「話す・聞く・読む・書く」がバランスよくできてこそ、社会に出ていけるんです。
わかりやすく用件や自分の意見を伝えられること、他の人の話を聞いて、要点を整理して理解すること。
文書から情報を得ること、そこから自分の考えをまとめること。
適切な表現で、わかりやすく文章を書くことなど。
どんな仕事でも、「国語力」が必要とされないものはありません。
将来の自分のために、四つの力をどう伸ばしていくか、考えてみましょう。