ナポレオンの切り開いた恋の里で、今尚選ばれし者達に栄光の爪痕に刻まれている。
この晴れ舞台に立てるのは、本の一握り。血の滲む様な努力、代表に選ばれ、世界を背負って立つプレッシャーとも闘う。
オレなんて半端者、所詮ドロップアウター。曰く付きの欠陥生命体。オレなんか皆が俗に言う人間でもないし。
そう言ってるのみっともないよね、手足も指が揃ってるのに? 心臓もキッチリ動いてんじゃん。それでも何か言いたい?
数々の特技が、致命的な弱みに食い潰されるボク達は、どれだけ見過ごされているか?
そいつ等を塵と決めつけ、尚も見捨て続ける… あんな奴等どうでもいい 無駄にこの世で生きる価値、更々ないね
やらかした罪人は居場所が奪われる一方。透明人間の運命を選んでも、いつしか気配を悟られ、即座に指名手配。
尻尾は掴れ、化けの皮も引っぺがされる。パパラッチにとって恰好の餌食。野次馬も煽られ、且つ囃し立てる。
世に語り継がれる迫害。アウシュビッツ・断頭台・切腹・ホロコースト・人種差別… エゴで人の心は度外視
だから悲劇は起こり続ける。利便性を履き違え、楽しければ無礼講。その結果が世界を揺るがす大惨事へと皆が陥る。
それは自己責任論が今では打ち消され、関係者残らず連帯責任。被災者も加害者も傍観者も、誰もが有罪判決。
何でオレも悪いんだよ、関係ないだろ? そうやって無視を決め込んだのが罪状だから。手を差し伸べなかったと悔やむんだな。
勝手にしろ いい加減にしろ その塩梅が難しい。人工知能でも見極め難いのに、血の通った生身の人間が永らくやっている。
生きるのは辛い反面、醍醐味でもある。そのトップに立つのは責任重大。そのリーダーシップに拍手喝采。