藤井君の長考にはいつもヒヤヒヤさせられます
ドンドン持ち時間が無くなって
対局相手は持ち時間がたっぷりあるのに
藤井君だけ秒読みの1分将棋になることは珍しくありません
リアルタイムで観戦してると
イライラしてしまいますね
『何でもいいから指せ 』とか『指してから考えろ 』
とか画面に向かって叫ぶこともしばしばです
四段昇段してプロになった頃からのルーティンで
超有名な『 初手お茶 』みたいなものです
棋士達からは『惜しみなく時間を使う』と言われ
『 私なら1秒も考えない 』局面で長考するとか言われます
序盤から時間を使うので、中盤、終盤では1分将棋になり
失着して負けることもしばしばでした
それでも、勝負に拘らない藤井君は懲りません
序盤から考えて、考えて棋力を向上させて来ました
八冠になった最近は、終局後時間を残すこともあります
考えるという一貫した姿勢は余人には真似できません
努力の天才永瀬九段に『 私は才能1で努力が9ですが、
藤井さんは才能10で努力が10です 』と言わしめるほどです
そして『 謙虚さ 』という鎧を着て戦いに臨んでいます