「数字を追う人生」だった。誇りと、そして苦味
1,400万。いまの世帯年収です。 でも、それだけあれば安心かと言われると、胸の奥にわずかなざらつきが残ります。
かつて「案件の数字を積み上げること」こそが営業としての使命であり、自分の価値の証だと信じてきました。 数字で語る世界。それが私の“土俵”だったのです。
◆勝てば官軍。営業の世界に染まった20年
提案書、見積、ロジックの組み立て。競合比較で優位に立ち、価格交渉を制する快感。 勝ち続ければ、自己肯定感も報酬も膨らんでいきます。
- 部門表彰、3年連続
- クライアントの年間予算を丸ごと取った大型案件
- 年収のベースが100万円跳ねたときの高揚感
でもその陰で、「いつから人の話を“数字変換”して聞くようになったんだろう」とふと思う夜がありました。
◆数字に置き換えられないものの重み
ある日、妻(Webデザイナー)がこう言いました。
「あきらの話って、KPIかIRRみたいだよね」
…図星でした。彼女の仕事は、感性や体験、文脈が大事。数字では測れない“気持ち”が主語になる。
そのとき、「これはまずい」と思ったんです。
- 家族との会話すら“効率”と“結論”で測ってしまう
- 自分の人生計画まで、まるで営業資料みたいに作っていた
私は何を伝え、何を感じてこなかったのか。 その問いがじわりと胸に広がり始めました。
◆誇りと後悔は、同じ場所に棲んでいる
営業として生きてきたことは、間違いなく私の誇りです。 でも同時に、「誰かの“本音”に寄り添うことを後回しにしてきたかもしれない」と思う自分もいます。
講座『努力の錯覚』で、「人を動かす前に“場”を整える」ことの大切さに触れたとき、 私は初めて、自分が「結果を焦って、共感をおろそかにしていた」ことに気づきました
- 誤解されることを恐れて説明ばかりしていた
- 相手が困っていることではなく、“自分が答えを持っていること”に注目していた
もしかしたら、そこにこそ“満たされなさ”の根があったのかもしれません。
◆営業人生のリスタート。「場を整える営業」へ
今、私は営業という仕事を、「数値で勝つ」から「関係性でつなぐ」ものとして再定義しようとしています。
「営業は、価値を届ける翻訳者」――そう考えると、また少し違う景色が見えてきます。
かつてのように“勝ち負け”でしか測れなかった自分に、少しずつ別の物差しが育ち始めている。
次は、「数字にしない価値を、どう扱うか?」をテーマに、またひとつ実験をしてみようと思っています。
資産 4,800 万、でも安心が得られない理由を教えてくれました。
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加賀谷 晃