さよなら。いつかわかること/Grace Is Gone
2007/85min/アメリカ合衆国
監督:ジェームズ・C・ストラウス
脚本:ジェームズ・C・ストラウス
撮影:ジャン=ルイ・ボンポワン
出演:ジョン・キューザック
イラク戦争に出征した妻に代わって夫スタンレーは家庭を守る。
こじんまりしているが、きちんと整理された部屋、働きながらも食事を作り
娘たちのお世話もする。
部屋は暖かい雰囲気なのですが、妻がいないだけで明かりがなくなったように
どこか寂しげ、娘たちとの関係も悪くはないが、どこかギスギスしている雰囲気。
そんな中、
「大量破壊兵器はなかった、戦争は間違っていた」と連日報道される。
長女ハイディーは思いを巡らす。
母は戦争に行く意味があったのだろうか。。。?
どうして、私たちを置いて出征を選んだのか。。。?
もし、戦争なんかお起こらなければ楽しく家族4人で一緒に過ごせたのに。。。
母と離れ離れになって、寂しい思いをする意味があったのかと悩み
不安で夜は眠れない。
そして、深夜に徘徊する。。。
次女のドーンはまだ8歳で天真爛漫だが、時々母親のことを思い出しては寂しい思いをする。
まだまだ、母親に甘えたい盛り。
二人の娘にとって母親は一緒にいなくてはならない存在。
また、スタンレーも。。。
ある朝、訪問者のためにドアを開けると、そこには妻の死を知らせる軍人の姿が。。。
スタンレーは現実を受け止めることができずに、呆然とする。。。
母の帰りを待ちわびる娘たちに、現実を伝えることが出来ず、
突然、妻と過ごした思い出のある家から逃げるように娘たちを連れて旅にでる。
生真面目な父の突然の行動を不審がる長女。
スタンレーは妻の身を案じ出征する間際まで怒っていた。
最後の妻との記憶が怒っていた記憶しかないので彼女に謝りたかった。。。
でも、もうこの世にはいない。
娘たちには妻が必要だから、妻の代わりに自分が出征することができたら。。。
旅を続ける中、思春期に入ろうとする難しいお年頃の長女とも旅の間に心を通わすことができる。
良いお父さんです。
ウッチーが一番好きなシーンは、
スタンレーがハイディーが見知らぬ男の子と背伸びしてタバコを吸ってる現場を目撃しても、叱らなかったところ。
大抵、父親からの雷が落ちるところなんですが、思春期って叱られると何でも反発したくなるよねー。だから、闇雲に叱るだけでは効果はないんです。
スタンレーの神対応は今後の息子のしつけの参考にさせてもらいます。
娘を連れ出し一緒にタバコを買いに行く。
一緒に吸って、娘の前でワザと咳き込む。
咳き込む父親を気遣いながらタバコは体に合わないと気づく。
父親の深い愛情が感じられますねーーー。
ラストシーンは娘たちに妻が戦死したことを告げるのですが、
3人で肩を寄せ合って号泣する。
受け入れがたい現実だけど、3人で強く生きていかなくちゃいけない。
この意味のない戦争で母親を失って、深い悲しみの中家族の運命を変えてしまう。
戦争で失うものは大きい。
戦争のない平和な世界が訪れることを願います。
