VBAを使っていても、職場の評価が上がることは無い。

 

むしろ、

あの人は涼しい顔して仕事して、負荷が軽いのかなあ

 
なんて思われることが多い。
 
 
そして、
 

こんなにたくさん事務員いらねえな

 
と社長が判断して、VBAを使える人もろとも人員削減してしまうことはよく聞く話だ。
 
その後マクロが壊れたとき、莫大な事務作業を少ない人数でやらざるを得なくなる。そして取り返しがつかないことをしていたことに気づく。
その頃は時すでに遅し。
 
マクロを使える人間は数パーセント。新たにマクロを使える人間を探したところで、そうそう見つかるものではない。
 
なぜこんな悲劇が起きるのか考察してみる。
 

 

仕事量は減らないと思っている 

VBAを使うと、定型作業は1秒で終わるようになる。

これを知らないと、仕事量は常に一定であると誤解してしまう。

 

この誤解は無理もない。

なぜなら、多くの時間がかかっていたことが、短時間で終わるようになる経験は、ほとんど出来ないからだ。

出来たとしても、ほとんどの場合、金銭がかかる。

 

川で洗濯する手間を省くためには洗濯機を買わないといけないし、自分で掃除をする手間を省くにはロボット掃除機を買わないといけない。

金銭の支払いの対価として、手間が省かれるのだ。

 

VBAはもともとExcelに標準搭載されているプログラミング言語である。

 

追加のコスト無しにVBAを使うことが出来るから、社長からしたら今のまま手間が省けるとは夢にも思わない。

 

 

VBAを使える人がそもそも少ない 

VBAを使える人は非常に少ない。

私の体感だが、マクロの記録を使える人で100人に3人。

 

マクロを作れる人は100人に一人程度だ。

 

これだけVBAを使える人に出会える確率が低いと、VBAを使う人を雇うとどうなるのか必然的に経験が少なくなる。

 

実際はVBA使い一人で、その会社の全事務職分の仕事が出来るのだが、それを認識することが出来ない。