「VBAで業務効率化したのに人事評価がB(普通)だった…」
こんな経験をした人は多いかと思います。VBAを使えば、手作業で行ったら1日掛かりの作業も、ワンクリックで終わるようになります。VBAを使える人間と、使えない人間とでは業務効率が何百倍、何千倍も差が出ます。
しかしながら、VBAにより業務の効率化を果たしても社内評価が上がらない、むしろ評価が下がるということも往々にしてあります。
それは、以下の三つの理由が考えられます。
- あなたの上司が、VBAによってどのくらい業務効率化されたか実感していない。
- あなたの上司が、業務効率化後の作業時間を、本来の標準作業時間と考えている。
- あなたの上司が、VBAによって更に業務が複雑化したと印象を受けている。
「あなたの上司が、VBAによってどのくらい業務効率化されたか実感していない。」
部下の仕事を把握していない上司にありがちなパターンです。
手作業で1日掛かるAという作業が、VBAによりワンクリックで終わるようになったとしても、あなたの上司がそもそも Aという作業の処理に要する所要時間を知らない場合、ワンクリックで終わるようになったと知ったところで、「ふーん、それって凄いの?」という感想しか持たれないわけです。
「あなたの上司が、業務効率化後の作業時間を、本来の標準作業時間と考えている。」
自分の知識(頭脳)に自信を持っている上司にありがちなパターンです。
あなたの上司がこう思う背景には、「エクセル作業は、現状からこれ以上効率化出来るわけがない」と意識的か無意識的に考えているため、あなたが業務を劇的に効率化したところで、「今までのやり方がおかしかっただけで、本来あるべき姿に戻っただけ」と考え、業務が効率化されたことを認識出来ないわけです。
「あなたの上司が、VBAによって更に業務が複雑化したと印象を受けている。」
パソコンが苦手な上司にありがちなパターンです。
効率化以前の作業を理解していないあなたの上司が、「VBAによって作業が効率的になりました!」と聞いたところで、もともと「VBA?なんかよく分からないけど、今までより覚えることが増えたってことだな…」という印象を受けてしまったパターンです。あなたの上司がこのパターンの場合、VBAの効率化によってむしろ人事評価が下がります。
ただし、この上司のパターンは、「部下が凄いことをやっている!」と評価が上がるパターンでもあります。
したがって、VBAを使えるようになったところで、そのまま人事評価が上がるわけではないということです。