先日、催眠療法というものを受けてきた。私が抱えている心奥底の不安を解消したかった。そんな中でも、特に私の心を癒してくれたワンシーンを記録として残そうと思う。
闇が包み込む、無限の空間の中で、13才の少女が一人で座っていた。彼女の腕には銀色のカッターが光り、痛みを伴いながらも無表情で自らの肌を切り裂いていく。
そんな彼女の傍らに、36年の時を重ねた私が彼女を見つめる。目の前の光景に胸が締め付けられ、ついには涙がこぼれてしまう。私はそっとカッターを彼女の手から取り上げ、静かに彼女を抱きしめた。
「大丈夫だよ、私がここにいる。何でも話して、共感して、ずっとあなたの味方でいるから。もうそんな事しなくていいんだよ。」
少女は戸惑いながらも、しばらくして目からも、大粒の涙がぽろぽろこぼれた。
「ただ、もっと話を聞いてほしかった。受け入れてほしかった。ただ、居場所が欲しかっただけだった。心が痛い、苦しい。苦しいだけなら、もうここにいたくない。」
彼女の声は泣きじゃくりながらも、私にしっかりと伝わってきた。
私は彼女に囁く。
「どんな時も、私はあなたの味方だよ。この先、必ず苦しいだけじゃないよ。笑って過ごせる日が必ずくるから。」
そう言って、ただただ抱き締めた。
これで、私の傷が一つ完結した。
心に空いていた穴が埋まって、不思議とざわついていた心が温かい気持ちでいっぱいになった。