こんにちは!
今日は8月17日。
僕にとって忘れられない日。
ブログをはじめる遥か昔の話。
ある事をきっかけにある人と仲良くなって…
そこから、手紙を書いたり、電話をしたりするようになって…
僕は、その人に、どんどん惹かれて、いつしか恋心を抱くようになりました。
そして、遠距離に住んでいるその人がお盆明けに、大阪に来る事になり…
いろいろ予定を合わせて、はじめて、その人に逢ったのが、8月17日。
それまで、人を好きになったり、恋愛したりしていましたが…
その人の事は、今まで感じた事がないくらい好きという気持ちが強かった。
その人の事を、すべて知りたい、一緒にいたいと思う感情が抑えきれなかった。
JR大阪駅まで、その人を迎えに行って、一緒に食事をしました。
顔を見る事が出来ないくらいドキドキして、興奮して緊張して話した事を覚えています。
生ビールの軽い酔いに浮かれ、僕の幸せな時間が流れていきました。
そして…
その人と、一緒に夜を過ごして…
僕に中の何かが静かに崩れて壊れていくのがわかりました。
眠っていた心の奥にあった人を好きになる感情が一気に溢れ出しました。
それから、しばらく自分の感情をコントロールするのが難しい時もあった。
ただ、ひたすら一途に、その人のことを思い続ける、好きという気持ちが巨大化していく。
しかし、僕は、その人に自分の気持ちをうまく伝えられなかった。
正直にその人を思う僕の恋心を話せなかった。
本当の気持ち、正直な恋心を伝えると、すべてを失くしてしまいそうに思った。
しばらしくして、勇気を振り絞って自分の気持ち、恋心をしたためた手紙を…
自宅近くのポストに思いを込めて、投函しました。
そして、その人から返事が来ました。
「これからも友達でいましょう」
その返事に、僕は落胆した。泣いた。身が張り裂けそうになった。
僕が思っていた気持ち、抱いていた恋心が、音を立てて大爆発した。
今から考えたら、友達でいましょうという言葉は、その人のやさしさだったかもしれないのに…
僕は、ちゃんと受け止められなかった。ないものねだりをするようなこどものようだった。
その後、涙の日々が続きましたが、何とか友達になる事が出来ました。
しばらくして、今度は僕がその人が住む町に遊びに行く事になり…
新幹線と高速バスを乗り継いで、山と川の美しい町へ。
その人に観光案内してもらったり、焼鳥屋さんへ行ったりしました。
そして、夜を迎えました。
僕は、友達として、その人と接する事を決めていたのに、恋心は封印したつもりだったのに…
僕の中には、まだその人を思う気持ちがあって、恋する心があって…
その夜、どうしていいのか!?わからなくなって…
その人の寝息を確認してから、ひとり町へ出た。真夜中の町、見知らぬ町。
真夜中に鳴る事のない踏み切りの傍に、腰を下ろして、いろいろ考えていた事を思い出します。
自然と流れてくる涙。人を好きになるという純粋な気持ちの儚さ、切なさ。生きていく意味。
朝を迎えると、何もなかったように、笑顔で話す僕。
すぐに、高速バスが来る時間がやってきて、バス停へ向かう僕とその人。
別れ際は、笑顔でと決めていたので、僕は、満面の笑顔で、さよならをした。
それからは、もうその人の事を忘れようようとしましたが…
忘れようとするから、忘れられない。
寂しさに押し潰されそうになって、電話をしようとしたり…
出せない手紙を何枚も書いたり…
そんな日々を過ごした後、その人の事を忘れる事はせず、思い出にしました。
僕が真面目に純粋に真っ直ぐに、その人を好きになった事は、僕の歩んできた足跡。
いくら情けなくても、惨めでも、格好悪くても、僕のありのままの姿だった。
思い出にすると、その人の事は永遠に僕の心の中に生き続ける。
誰にも邪魔されず、何も気にせず、僕だけの思い出として残る。
僕の心の中の財産として、誰にも迷惑をかけずに、輝き続ける。
そんな事があったから、僕は大人になった。まだまだ未熟者の僕ですが…
そんな事を思い出す8月17日。毎年、忘れない日。
そんな8月17日。偶然にも、EPOさんのアルバムの中に『八月一七日』という曲がある。
1988年にリリースされたアルバム『GO GO EPO』というアルバムの最後の曲。
僕の思い出になっている8月17日は、それから、数年経った後ですが…
この『八月一七日』という曲は、別れた恋人と8月の夕暮れに再会して…
二十階のカフェテラスでビールを飲んで、近況を語り合うシチュエーション。
別れた恋人と、過ぎた月日を感じながら…
よりが戻りそうで戻らない緊張と熱い思いが込み上げてくる心理を描いた作品。
何だか心に響く歌詞、心に刺さる曲。
この曲を聴く度に、その人との事を思い出す。
でも、それは僕の中の勇気でもあり、支えでもある。
8月17日。僕の記念日。
また…