今朝の朝日新聞に記事が出ていた。

100年前の話でもないのに、事実関係はあまり明らかではない。

なのに、この問題は政治の材料にされている。

今後も続くらしい。

落としどころはあるのだろうか。


人は感情的な生き物である。

政治家は、国民感情を聞きながらそれを時として煽る(利用する)のか、国民感情をより良いと思われる方向に変えながら自らの理念の政治を行うのか、そのあたりの問題もあるのかな。

前者の方が楽だけど国は治めきれない、後者はカリスマ的政治家の登場ということになる。

今日の朝日新聞の認知症の記事。

認知症の家族をやむを得ず精神科病院に入れたことが悪かった?

精神科病院に入れた後、身体機能が大きく低下したと。

認知症は環境とケアのよしあしで変わる、馴染んだ地域で、小規模で良質なケアつき住まいを・・・、との専門家のコメントも載っている。

厚生労働省は、なるべく精神科病院への入院は必要最低限として、家庭など地域で認知症に対応することを奨めている。この記事も、その方向性を持たせようという意図もあるのかもしれないが、忘れてはならないのは、精神科病院入院はひとつの必要な選択肢であること、その選択は決して罪なことではないということだ。

生産性のない介護の分野に多くの予算は投入しにくい。

従って、環境とケアのよしあしというが、より良いものを用意するためにどれだけのマンパワー、お金と労力がいるのか、今の日本の経済状況で果たして可能なのか、そんなことも考えないといけない。

インフルエンザで休んでいて、することもないので(集中力が出なくて仕事にならない)、コメンテーターのいるニュース番組を主婦のように?見ていた。

F県だったか、地方の中小企業で活躍された会長さんがその奥様に殺されたという話をしていた。

この方、2年位前からパーキンソン病を患い、それ以降、奥様が付き添って会社に出たりしていたが、半年くらい前より寝たきりとなり、73歳の奥様には負担が大きかったらしいと。奥様はどんどんやつれていっていたらしい。


コメンテーターさんは医者でもなく、コメントを求められ、パーキンソン病は動きが悪くなるので本人も辛かったであろう、老老介護は大変だなどと慎重な?言い方でコメントしていた。


70代半ばでこの男性はパーキンソン病を発症したと言われているらしいが、早期に寝たきりになっているので、純粋なパーキンソン病ではない。これを一般のパーキンソン病であり悲惨な病気だとコメントされると、多くのパーキンソン病患者さんたちがかわいそうだ。この方は、パーキンソン病と似て非なる線条体黒質変性症や進行性核上性麻痺、レビー小体型認知症など実際にはパーキンソン症状を示す別の病気が考えやすい。病気の偏見はいろいろなところから生まれる。


全国に放送されるこうした生番組で、専門でない領域の質問をされ、無難に答えることのハードルの高さ、並大抵ではない。