携帯キャリアの傾向と対策(?)
J.D.パワーアジア・パシフィックが毎年発表している、携帯電話サービスの顧客満足度(CS)ランキングが今年も発表されました。
調査は今年8月に行われ、全国7,500人からの回答を元に集計されているのですが…
キャリアのトップがauという…![]()
このブログを見ていただいている方は携帯好きか、もしくはそこそこ興味のある方が多いと思います。
私自身の紹介は後ほどエントリさせていただきますが、全てのキャリアを継続的・断続的に利用している私には信じがたい結果です。
結果の信憑性云々については、某キャリア系ブログや某ちゃんねるでも議論されていますので、ここは各キャリアに対する個人的な意見を…![]()
NTTドコモ
私自身12年利用しており、最も長く使っているキャリアです
FOMAのエリアはサービス初期に比べれば大幅に改善されており、ある程度郊外でも困ったことはありません。
ただ、地方に工場などを持つ企業では、まだまだ敬遠されているところが多いですね。逆に言えばmova神話のようなものが根強いのですが![]()
端末については、メーカーによる機能差が顕著で、NECのようにiモードとiアプリを同時に起動できる、強力なマルチタスク機能(メモリ管理が上手)なところもあれば、富士通のようにセキュリティと最近は防水など違う打ち出し方をするメーカーもあり、最近国内市場に参入したLG電子や、かなり昔から供給しているノキアなど、個々の機能よりもデザインや独特のUIで差別化を図るメーカーなど多種多様にラインナップを構成しているように見えますが、結果的に機種変しても同じメーカーを使い続ける要因を作り出している気もします。
2008年冬モデルでは、prime/style/smart/proと4つのカテゴリ分けを行って、今までの70*シリーズに象徴されるミドルスペック・ロースペック端末の販売落ち込みを立て直そうとする意思がひしひしと伝わってきます。
ただし、ユーザの立場からすると、非常に覚えづらい型番構成と感じますし、店舗のヘルパーさんもしばらくは大変そうですね![]()
au by KDDI
IDO時代から断続的に利用しているキャリアです。
知り合いが多くいるので、個人的には応援したいのですが、如何せんKCP+の失敗に代表されるユーザ無視の動きは歯痒いものがあります。
KCP+の目指す、いわゆるキャリア主導の共通プラットフォーム導入には賛成なんです。
アプリケーションや個別機能に注力させることで、メーカーの負担を減らし、同じ土俵で競争させることは非常に良いことと思います。しかし、現場を無視した早期発売指示など、上からのプレッシャーは相当なものと推測されます。
2001年4月にKDDIが誕生して7年以上が経過しましたが、DDIお得意の「気合と根性」が悪い意味で浸透してしまったのでしょうか…![]()
明確な技術力・マーケティング力(ここでは商品開発能力・広告宣伝の質を指します)のどちらにも
「
」が付いてしまうところに、今のauの弱さが現れていると思います。
KDDが昔から脈々と築いてきた研究力の高さはKDDIになっても引き継がれているはずなので、そこを上手く活かしてドコモを再度脅かす立場になって欲しいですね。
SoftBank
J-Phone時代からこちらも断続的に利用しています。
Vodafoneでの凋落から華々しい復活を遂げ、今でも順調に加入者数を伸ばしていますが、その裏で光とその関連会社による端末バラ撒きなど、ソフトバンクという企業には良いイメージを持たれない方もいらっしゃいますね。
いわゆる、「日本の通信キャリア」にはなかった新しい風を吹き込んだことは、孫さんの大きな功績でもあり、またY!BBなどのモデムバラ撒きに象徴される、業界へのイメージ悪化ももたらしました。
結局、良い意味でも悪い意味でも彼は革命児なんですね。私は中立に見ているつもりですが![]()
ソフトバンクモバイルについては、通信3社と彼らが呼んでいるように、グループ内で良いシナジーを生んでいると思いますが、ソフトバンクテレコム・ソフトバンクBBともに、本業以上に携帯販売に注力せざるを得ないところはいかがなものでしょうか![]()
エリアについては主要3社中最も弱いのは確かで、特にiPhoneをはじめ電波把捉が良くない端末ではユーザからの厳しい指摘が今なお続いています。世界的な不況で新たな設備投資が難しい状況ですが、設備増強とユーザ増加のバランスを上手く取っていって欲しいものです。
また、今のところ大きな動きはありませんが、スーパーボーナスの初期ユーザが購入後2年を経過しどのような端末・キャリアの選択を今後するのかが注目されます。
ウィルコム
PHSはちょうど私が高校生の時に世の中に出て、そこから爆発的にヒットした商品でもあり、個人的に愛着のあるテクノロジーです![]()
ただ、企業体としては前述のKDDIと同じくDDI(≒京セラ)の文化を色濃く残しており、(無意識に)ユーザ軽視をする傾向があります。某ちゃんねるで言う、「釣った魚に餌をやらない」体質なんですね。
また、auもやはり同じですが自社製品を必要以上に過大評価・溺愛することが間々あります。
自社の技術や製品を愛することは素晴らしいことですが、それも度を過ぎてしまうと、お客様への押し付けになってしまうリスクがあります。そのあたりも、音声・データともにウィルコムが苦戦している要因の一つではないでしょうか。
イー・モバイル
移動体通信業界では新参ですが、同社の千本会長は元々電電公社からDDIの立ち上げに参画した方ですので、ある意味古い体質の会社かも知れません(笑)
HSUPAを発表するなど元気な一面も見せていますが、新規獲得回線の多くは100円パソコンやWindowsMobile機、また、法人営業によるウィルコムのデータユーザのリプレースが占めていると思われます。
先日の新製品発表の時にも、国内メーカーの音声端末参入は容易ではないことをおっしゃっていましたが、1.7GHzという周波数帯だけではなかなかメーカーの腰は上がらないですね。
そのあたりの商品展開と、法人向けのソリューション営業をいかに強くしていくかが彼らの喫緊の課題と思います。
…というわけで、思いつくままに長文したためてしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
単なるケータイオタクの戯言でもありますし、この業界に長く身を置いていた自分から、色々な情報発信をしたいという気持ちもあります。
このエントリを読まれて、私がドコモ寄りと思われる方もいらっしゃると思います。
確かに、私自身の満足度は、ドコモ>ソフトバンク≧au=ウィルコム≧イー・モバイル、あたりでしょうか。
でも、基本的に私は携帯が好きなんです。キャリアが、とかメーカーが、ではなく、新しい携帯のテクノロジーでみんなが便利・幸せになることが通信業界の人間としては一番報われることなのかも知れません。
色々なご意見やご感想を寄せていただければ幸いです![]()
