

12/19(火)
朝,会社の車で新潟港に向かい,新日本海フェリーの小樽行きに乗船した。季節外れなのか船内は閑散としている。今回の相棒はMさん。フェリー会社の配慮で各乗客毎にパーティションのあるS寝台を利用した。これだと二等寝台の二段ベッドではないので頭上の閉塞感はないのでほんとに気持ち良く乗れる。Mさんは大酒飲みだから乗船後、すぐ風呂に入って早速午前11時前から酒盛りとなった。会社のこととか喋っているうちにあっという間に午後二時となりペロペロになってしまった。それから晩飯までの6時まで爆睡状態。船内のレストランで晩飯を食べたが二日酔い状態なので、流動食しか食べれない。スープカレーを食べた。Mさんは殆ど手を付ける事もなく部屋に戻っていった。僕は何とかビールと冷奴とともに胃に押し込んだがもっとまともな状態で食べないと。因みにスープカレーは千円もし,ビールも五百円する。でもこのスープカレー,なかなかどうして美味である。札幌市内の専門店と遜色ない。
その後、寝る努力したが、結局昼間4時間の爆睡が効いていて殆ど寝ることができないまま小樽に着いたのだった。毎度のことである。学習能力がないといえばそれまでだが…
12/20(水)
昨夜寝られないまま3時半に起こされ4時半から幌延に向かって車を進めた。小樽から幌延までは通常、小樽から留萌の手前まで高速を使うが、石狩、厚田、浜益、増毛の海岸線を走れば高速利用より早く着く。夏場だと景色も楽しい。しかし冬至のこの季節真っ暗で景色なんか判るわけがない。小樽上陸のときから路面凍結、圧雪、アイスバーン状態。今シーズン初めての本格的な冬道だ。やっぱり緊張する。その結果、幌延到着は予定より20分遅れの10時20分に到着した。それから現場で作業開始、昼はトナカイ牧場で醤油ラーメンを食べた。ここのラーメンはとにかく旨い。昨日の昼フェリーで飲み終わった後、うどんを食い、今朝、小平で蕎麦を食ったにもかかわらずまた麺類だけど、その価値はあると思う。ここは塩ラーメンも旨い。味噌は他の所と同レベルだから別にここで食べなくとも良い。しかし、トナカイ牧場で食事を取る客層は殆ど牧場の隣で建設中のJAEA関係者という感じで観光客みたいな人はいなかった。
仕事は途中トナカイ牧場昼食を挟んでも2時過ぎに終わってしまった。これで、今回の出張の主目的は終わったのである。どうしようもないから豊富温泉・ホテル豊富にチェックイン。2時間ほど寝てから待望の温泉に入った。ここの温泉は油臭が強く、聞くところによると石油を掘ったところ原油ではなく、温泉になってしまったと…とにかくタオルに油の筋が付着するくらいなのだ。さすがにホテル豊富は高級ホテルなのでフィルタをつけてそれを除去している。僕が今まで入った温泉の中で一番湯冷めしないという印象がある。夕食はホテルのレストランで。海鮮鍋をメインにたらの煮物、ローストビーフ、茶碗蒸し,お造り等かなりのご馳走だ。普段粗食を強いている自分の献立から考えると贅沢中の贅沢。その後、部屋に戻り酒を飲みながら亀田のアホ試合を見る。見た限り、亀田の圧勝だ。問題はその裏で何が起きているのかということなのだが。基本的にぼくはショービジネスとしてのプロレスの大ファンなので亀田のビッグマウスにそれほど違和感を持っていない。ぼくがサッカーをやっていたころ、相手選手に「てめえ、ふざけるなあ,ぶっ殺すぞ、このやろー!」と年上だろうが言っていたものだ。試合後の呼び出しが怖かったが。でも所詮スポーツとはそんなものだと思う。試合中に相手選手から石を投げられたこともあったし、アッカンベーをしてやったこともある。試合後にノーサイドにすればいいのだ。
プロレスの悪徳マネジャー若松市政に憧れて本気に悪徳マネジャーになりたいと思っていたものだ。外人悪役レスラー引き連れて金髪のいかにも頭の悪そうな女を同行させて、日本のベビーフェースを打ちのめす。考えただけで快感だ…亀田選手にはボクシングではなくプロレス転向を勧める。そうすると誰もバッシングなんかしない。その後の亀田騒動が楽しみだなーと思いつつ床に入ったのであった。
12/21(木)
ホテルで朝食バイキングを食べた後,9時に苫小牧に向けて出発。天気も良く,道路状況も昨日より大分良くなっていた。途中,小平の鰊番屋近くの「ふじたのたこ」直売店で藤田のたこを買う。そうそう,行きは車1台だったが,帰りは現場に乗り捨ててあった会社の車を回収したため,2台となってしまい,最後まで運転しなくちゃならないのだ。留萌を過ぎたあたりで,JHの留萌道に入る。この道路はもうちょっとで殆ど全線開通する。ぼくはこの道路をよく利用するので非常に助かるが,暫定無料にもかかわらず交通量は殆どない。深川西を過ぎたところで,道央道に合流。砂川ハイウェイオアシスで昼食を摂る。その後,苫小牧まで順調に走り,気温も高く札幌近郊は9℃もあった。3時過ぎ苫小牧到着。ジャスコでフェリーの中での酒盛り用の餌を買う。この日の夜は新潟便がないので太平洋フェリーの仙台便を利用する。「きそ」という船で新日本海フェリーに較べたらかなり豪華だ。ディナーバイキングも1800円で食べ放題だし女性スタッフの数が圧倒的に多い。フェリーなんとか賞も受賞しているとインタネットで見たな。
ところでフェリー乗り場で別口のクルーと合流してしまい,二人と2台から四人の3台になってしまった。乗船後,風呂に入ってすぐ6階のラウンジあたりで酒盛りパーティーで,11時頃まで飲んでしまったのであった。
12/22(金)
二日酔もなく清々しく起床できた。朝9時半頃下船。仙台東ICから仙台南部道,東北道,常磐道を経由して新潟に戻る。途中磐梯山SAで昼食。喜多方ラーメンがメニューであるのでまたもやラーメンを食べてしまう。でも喜多方市内で食べるものより旨くない。やはり幌延・トナカイ牧場のラーメンは旨いと思いながら,ここのラーメンを食べた。新潟県内に入ると途端に雨模様だ。なんで新潟いつもこうなんだろうと思いつつあっという間に長岡に着いてしまった。高速はただ走るだけでつまらない。景色も山を削ったりしてる場所が多いので日本どこの高速を走っても画一的な風景になってしまう。画一的な建物のコンビニと同じなのだ。コンビニは日本の田舎の原風景を完璧に壊している。やはり普通の国道とかをゆくっりと走るのが面白い。というわけで,3泊4日もかけた豊富温泉旅行が今日終了したのであった。