現場で測定をしていると機器の不具合というものは起きるものだ。ちょっと前にも現場からエンコーダの動作不良でなんとかならないかと…いま,この舶来エンコーダと自前のデータ収録のどこに問題あるかを徹底追及しているところだ。ぼくの所属するセクションは10人未満と人も少ない,だから机に座ってコンピュータを前に鼻糞を穿っている暇なんかない。多忙なのだ。その割には定刻に帰社するけど。
不具合のチェック時,機器の接続等には神経を使う。ちょっと接続を間違えれば一瞬にして高価な機器が不快な臭いを発して燃えカスになってしまうからだ。
神経を必要以上に使い疲れ果てたぼくなので,夜はリラックスしようと録画しておいたビデオを観た。「判決前夜 -BEFORE AND AFTER」メリルストリープ主演の映画だ。この人については「クレイマー、クレイマー」で初めて観たが凄くきれいな人という印象,「マディソン郡の橋」ではどうでもいいやと思っていた。検索するとこの判決前夜はマディソン郡と同じ頃に作られたらしい。
内容は息子が殺人の嫌疑をかけられ,実は過失致死なのだが,両親(メリルストリープ他)が慌てふためいて証拠隠滅を図り,これが愛だと息子を説得し,ほんとにそうなのかと自問自答し,最後に息子が法廷で真実を話して有罪,収監される,その間の両親の葛藤を描いたものだ。わが子への愛情とは?考えさせられた。ぼくは娘から友達と喧嘩になったという話を聞いても,どちらかというと自分で考えて解決しなさいというスタンスだ。しかし,最悪子供が罪を犯し,万人から非難され死刑を求刑される様な誰も救えない状況であったら,不介入なんて言ってられるだろうか?子供を守るのは自分しかいない,いくら罵倒されようと理不尽な屁理屈を並べたて弁護するのだろう…そんなことを考えさせられた映画だった。そうならないように我が子を注意深く見守っていくべきだということか。