戸籍制度とはどのようなものでしょうか?

戸籍制度とは、国民一人一人の出生(親と生年月日)・氏名・婚姻(配偶者)・子・養子縁組・国籍の離脱などの個人の関係を明確にし、それらを、家族の集団を1つの単位とする「戸」ごとに登録する制度のことです。

この戸籍制度があるために、日本では夫婦別姓が難しいという見方もあります。

戸籍とは、元来、徴税・徴兵のために設けられ、家制度の根幹を担っているものでした。

しかし、第二次世界大戦後の民法改正に伴う戸籍法の改正により、国民健康保険や国民年金などの行政サービスは住民票を基にしているため、戸籍の果たす役割は失われつつあります。

また、家制度も現在では廃止され、さらに、家族単位の「戸」ではなく、個人単位の登録が可能なマイナンバー制度も導入されたことから、ますます戸籍制度の必要性は薄れているように感じます。


過去には、韓国や中国など、主にアジア圏で戸籍制度が導入されていましたが、現在では日本以外で戸籍制度を採用している国はないそうです。

家制度や戸籍制度が適していた時代が日本にもあったと思います。
ですが、その制度が「今」の日本にも合っているかと聞かれると、決して頷けるものではありません。
家族単位の「戸」から個人ひとりひとりの「個」へ、時代は変わりつつあるように感じています。
個人単位が認められるようになれば、「戸」に縛られることもなくなり、夫婦同姓と別姓が共存できる日が来ると思っています。