ようやく書くことができます。
覚えているかどうか心配なのですが…^^;
細かいところは(1)を読んでもらいたいのですが、今回は
2)日本に海外のいい薬が入ってこない
について考えてみたいと思います。
一般的に日本では「治験の空洞化」と呼ばれる現象が起きています。
「治験」とは、薬の販売を承認してもらうために行う実験をいいます。
「空洞化」とは、すなわち実験ができない状態を指します。
つまり、承認のための実験がしにくい状態であることを意味します。
そのため、海外で当たり前の薬が日本では使えなかったり、
承認が遅れてなかなか使えない、という問題になってしまうのです。
この現象が起きている背景には様々な問題がありますが、
その原因の一つが充実した医療制度「国民皆保険」であったりするから、また驚きですよね。
ただ、この問題は「ガン」に特有のものではなく、
むしろ医薬品全体に該当する問題といえます。
ガンの薬が入ってこないのには、もう一つ特有の理由があるのです。
「ガンの薬を使いこなせる医者がいない」
どういうことでしょうか
先ほど述べたように、総ての薬は「治験」という実験を経て承認されています。
この「治験」では、ヒトを使って薬が有効である事を証明しなければならない。
しかし、日本の医者はその有効性が示せないのだ。
日本ではガンに対しては「外科治療」つまり「手術」がメインで行われてきた。
その為、「薬物治療」に関するエキスパートがいないのだ。
(なお、近年「腫瘍内科」というものをよく耳にするかもしれませんが、
それは「薬物療法」をメインとする診療科ではありません)
近年のガンの特効薬はそれはそれは良く効くものもあるらしい。
しかし「よく効く」というのは「副作用が良く出る」と表裏一体の関係である。
なので、少し多く薬を飲ましたら逆に副作用がひどいという薬なのです。
欧米の医師は「薬物治療」に対してもエキスパートが多く、
ガンの薬を「副作用を最小にして効果を出す量」に調整して使う事ができるのだ。
なので、その薬の有効性を正しく示す事ができるのだ。
一方で日本の医師はガンの薬を適切な量に安定させておく事ができていないのだ。
その為、薬の効果の恩恵を受けられず、副作用で逆に悪化してしまう人たちが続出し、
結果として薬の有効性自体も示せず、薬として承認されないのだ。
ガンの治験をする場合は、薬物療法についてしっかりと知っている医師にお願いするべきですね。





