印象の壁を越える
私は印象に左右されやすいが、物事の判断を印象で決めることの危険性に気づき、癖を治そうとしている。毎日の仕事や生活が忙しくてからゆっくりと考える時間が持ちにくく、視覚的にわかりやすいものや感情的に捉えやすい情報をとっさに選んでしまいやすい。インターネットを使えば多量の情報を瞬時に触れられるし、テレビも映像を多用しコメンテーターの意見を盛り込み、ニュース記事を追求している。また主観によらず相対的に考えることは、訓練しないと難しく労力が要るし、新しい情報を取捨選択する柔軟性がないと面倒に感じてしまう。今ある頭のキャパシティで判断するなら、印象や感情があればいい。そうして深く考えないことで生じる危険性は、「思いやりのない発言をしてしまうこと」、「わかりやすさに隠された嘘に騙されること」である。瞬間的に得る情報のみでは一方的に決めつけやすいし、感情的にさせるニュースに関心が寄せられている間は、一部が利益を独占する法制度を決めやすい。印象や感情に支配され、精査せずに鵜呑みにする癖を治していきたい。