難病とは

アルコール依存症に効くクスリはありません。本人が酒を飲まないことだけが唯一の治療法です。
過食も同じです。過食に効くクスリはなく、本人が正しい食事をすることだけが唯一の治療法です。


生活習慣病は生活習慣を治せば治りますが、クスリを飲んでも生活習慣を治さなければ、生活習慣病は治りません。
過食も同じです。食習慣を治せば治りますが、食習慣を治さなければ、過食はいつまでも治りません。
過食は栄養の勉強をしたら治ります。過食を経験して栄養師の専門学校に入った人がたくさんいます。


過食症は厚生労働省の難病指定が行われています。
難病指定とは、病気の原因がよくわからず、治療方針が確立されていない病気のことをいいます。
日本の心療内科でどんな治療がおこなわれるのか下記リンクを一度読んでみてください。

難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/072.htm


難病情報センターのページを読んで心当たりがあれば、早めに心療内科を受診すると良いと思います。
最近は心因性の過食ではなく、ダイエットの失敗が原因で拒食症や過食症になる人が急増しています。
ダイエット失敗の原因の多くは、痩せすぎたか、炭水化物を抜いたか、体重の5%以上の急激なダイエットをしたかのいずれかです。
この3つのどれかに心当たりがある人は、正しい食事をすれば、過食が治ります。


過食を治す上で、最も大切なことは、自分の身体が消費しているカロリーに見合ったカロリーの食事を規則正しく食べることです。
大事なことは、たとえ過食しても、正しい食事をいつもと同じようにすることです。
脳が自分の栄養が安定的に供給されることに納得すると、食料不足の警戒感が薄れ、普通の空腹感が戻ります。普通の空腹で食べると、正常な満腹感が戻ってきます。