果糖の甘さはブドウ糖の1.5倍

果糖はブドウ糖と同カロリーなのに、甘味が1.5倍も強い。
同じ甘さなら、67%の量で済むので、それだけカロリーが少ない利点があります。
吸収が遅く、血糖値も僅かしか上がらないので、欧米では糖尿病者用の甘味料として薦められたことがあります。

ダイエット7


1980年代にアメリカでトウモロコシから果糖55%のコーンシロップを安く作る製法が開発されました。

トウモロコシから、いくつもの酵素を使って砂糖よりコスト安で、輸送、取扱いが簡単で、食品業界に大きな利潤をもたらす製法が開発されました。
コ-ンシロップは、ソフトドリンク、スナック菓子、ジャム、ケチャップ、健康食品などに広く使われています。


ラットに砂糖を多量に食べさせたら、さまざまな病気が起きます。

そこで、ブドウ糖か果糖のどちらが病気に関係しているかを突きとめる研究が
おこなわれました。


ラットを2つのグル-プに分けて、一方にブドウ糖、他方に果糖だけを与えた。

その結果、ブドウ糖の組ではほとんど影響は見られなかったが、果糖のグループでは、貧血、高コレステロ-ル値、心臓肥大となった。


これは、ブドウ糖はすべての細胞で代謝されるが、果糖は肝臓でしか代謝されないのが原因で、果糖を与えると、肝臓がアル中患者のように肝硬変が進むことがわかりました。


果糖は、自然界では単独では存在せず、ブドウ糖など他の物質と共存し、果実やハチミツなどに含まれる単糖類。ハチミツの主成分の40%を占め、比較的味はまろやか。
一般に食品添加物として利用される。


果糖は、体内で消化や分解の過程を経ずにエネルギーに出来るため、 疲労回復に即効性のある栄養源と言える。
果糖は肝臓や筋肉でグリコーゲンへの変化率が高く、運動中の低血糖を防ぐ効果がある。
果糖はインシュリンを上昇させる作用が小さいので、各種ドリンク、糖尿病患者用などの甘味料として広く使われている。