私の病歴
身長178cm、体重88Kg、BMI=27.7、肥満度26%のときに身体検査でひっかかって、開業医で診察を受けました。 薬を飲み始めると一生飲まなくてはいけなくなりますがどうしますか?と問われたので、その前にブドウ糖の負荷試験をして欲しいと申し入れたのですが、いいえ、あなたはレッキとした糖尿病ですから、負荷試験の必要はありませんと断られました。それからです、調子が悪くなったのは。 本当は、薬よりもまず生活習慣を改め、食事療法を始めるべきだったのですが。 薬を飲みながら相変わらず食べ過ぎ、飲みすぎが続いていました。 この薬は、ダイエットサプリの代表のような薬で、小腸での糖分の吸収をブロックするのだそうです。この薬は本当に良く効きました。 ただ、私にとって困るのは、食事をしても糖分が小腸で吸収されないので満足感がないことと、いつも身体がひょろひょろした感じがすることです。 しかたがないので、ポケットと机にいつもあめ玉を用意していました。糖分の吸収を阻害するクスリは、その分余計に糖分を摂ることになります。 もしも、このクスリを飲んでも食べる量が同じであれば痩せる筈ですが、クスリを飲むと余分に食べるので、痩せませんでした。
この薬は、流行のノンスポーツダイエット剤のような薬です。 医薬品として認可されているのだから何らかの効果があるのでしょうが、体重グラフで見るかぎりでは何の変化も見つけられませんでした。 少なくとも、新聞のチラシ広告のように1ヶ月マイナス9キロなどのような華々しい効果はありませんでした。 糖尿病の治療で、血糖コントロールの目標値はHbA1cを6.1以下に抑えることです。 血糖値が6.1以下なら、統計上、動脈硬化などの合併症が少ないので、これが目標になります。 2000年の正月のある日、主治医が私の血糖値が6.1で、たいへんよろしいと言いました。 そこで、正常値はいくらですか?と訊ねたところ、5.5ですとの答えでした。 私はそれまで長い間、6.1が正常値だと思っていたのですが、それが違っていたのです。 私はその時、はじめて、クスリでは生活習慣病は治らないことに気づきました。生活習慣を治さないと、クスリでは治らないのです。 そこで、それまで飲んでいた代謝促進剤とコレステロール、血行促進剤など、すべてのクスリを飲むのを止めて、ダイエットに本格的に取り組むことにしました。クスリを止めたのは、ダイエットの決心を固めるためです。 糖尿病の食品交換表をプログラム化しながら、ダイエットをしました。 食事の前に、カロリーをチェックして食べるようにしたら、面白いように体重が落ちました。 その結果、4ヵ月後の市民検診ではオールAで、糖尿病が治り、ダイエット7が出来上がっていました。 |