第2回デトロイトダイエット
第2回デトロイトダイエットも8人が参加しました。
前回の実験では、あまりの空腹に全員が驚きました。そこで、今回は朝食に、炭水化物を80Kcal追加して実験してみることにしました。
14日間の体重、体脂肪量の変化の結果は下図に示すとおりです。
平均の体重減少、脂肪量の減少は、それぞれ-1.65kg, -0.77kgでした。
空腹感も変わりました。
デトロイトダイエット2回目の参加者は、あまり空腹感に苦しむことがありませんでした。
初参加の皆さんも、次第に空腹を感じなくなりました。
平均の摂取カロリー、糖質の占める割合いは表に示すとおりです。
総カロリーに占める糖質の割合は平均で52%、(48-56%)でした。
運動量の多い人には糖質摂取の割合が多い傾向が見られます。
空腹感と摂取カロリー/BMR、糖質の割合、などのパラメーターの間には関係は見られませんでした。
皆さんの感想から、空腹で食事量が守れなかったケースは少なく、ほとんどの場合が外食、(特に宴会)、友人宅でのご馳走、などが、食事量が守れなかった理由でした。
今回は、心してかかったため、割合外食が少なかったようです。
空腹感の評価
ダイエットには空腹感の強いダイエットと、空腹感が少なく効果の高いダイエットがあります。
ですから、ダイエットの効果を評価する場合に、空腹感の評価も1つの評価として大切です。
ところが、空腹感は鈍感ですし、常に意識下に沈んでいるものです。
あるとき突然、あなたは空腹ですかと尋ねられると、たいがいの人はあ、「いいえ」と答えます。
ところが、空腹感を尋ねられた人は、しばらくしてから、空腹だったことを思い出して、空腹だと騒ぎ出します。
空腹感の調査にはロックフェラー大学方式や、下図のような九州大学のカード方式が有名です。
空腹感を1から10までの数字で表すものや、空腹から満腹までの一線を引いて、そのどこかにしるしをつける方式です。
サキコ方式では、次のようにして評価します。
(1)ある1日を振り返って、朝から晩までお腹がすいて、はらぺこ狼のような気分だったら、その日ははらぺこ狼と表現します。
(2)1日に1~2度お腹がすいて、何かを食べたら、子豚と表現します。
(3)あまりお腹がすいたわけではないが、わけもなく台所に出入りして、ちょっとつまんで食べたりしたらこねずみです。
(4)ほとんど空腹感を意識することがなかったら、空腹なしと表現します。
この空腹感は、人に尋ねられたときに評価するのではなく、一日を振り返ったときに、自分の記憶と印象を表現します。
サキコ方式の評価方法はロックフェラー大学や九州大の方法よりも優れていると思います。
第1回デトロイトダイエットの空腹感の推移