登場人物紹介

グラム・ヘヴィ
本編では、魔王軍から裏切った元戦士。筋肉にすべてを捧げる男。「動けば食べても問題ない」という持論を持ち、ひたすらに鍛え続けるが、実は過去に深い挫折と選択があった。

バルド将軍
魔王軍の指導者の一人。かつてグラムを拾い上げ、鍛え上げた。力を最も重視し、弱者を容赦なく切り捨てる非情な人物。

セイナ
グラムがかつて守りたかった村娘。小柄でやや病弱だが、優しい心を持っており、グラムにとって初めて「力では守れないもの」を教えてくれた存在。

グラムの原点
グラム・ヘヴィが生まれ育ったのは、戦火と飢えに常にさらされる辺境の村だった。
力がすべてを支配し、力のない者は奪われ、踏みつけられる。そんな環境の中で、グラムは誰よりも早く気づいていた。

「強くなければ、生き残れない」

少年時代から彼は、独学で筋トレを始める。石を持ち上げ、木を担ぎ、村の誰よりもたくましい体を手に入れた。


その姿を見た魔王軍のスカウトが声をかけたのは、彼がまだ十代の終わりだった頃のこと。

「お前の筋肉、見どころがある。鍛えてやる」

バルド将軍の言葉に、グラムは初めて「認められた」と感じた。
以降、彼は魔王軍の中で異例のスピードで出世していく。
筋肉を鍛えれば鍛えるほど強くなり、実際、彼は誰よりも戦場で敵をなぎ倒していった。

「筋肉は、裏切らない」

その信念だけを胸に、彼は剣を振るい続けた。

 

つづく

魔法の栄養士としての誓い


旅の末、ベリーは「食の知識を持ち、人々を導く者」として魔法の栄養士となる。

彼の信念は一つ。

「食べることは生きること。 食事は制限するものじゃない。正しく管理することで、より強く、健康になれる」

やがて、彼は「封印の巫女の末裔」の存在を知る。

「……この少女が、世界を救う鍵?」

ファスとは違う視点で、彼は軽理を導く決意をする。

「彼女には、バランスの取れた食事が必要だ。断食だけじゃ、世界は救えない。」

こうして、ベリーは軽理のもとへ向かう。

過去編 まとめ

  • ベリーは「食を制限する環境」で育った。
  • 若きグラトニアとの出会いが、「食事の楽しさ」を知るきっかけとなった。
  • 父の研究を受け継ぎ、「食と魔力の関係」を研究するようになる。
  • グラトニアは「暴食の騎士」となり、ベリーとは決別する。
  • 魔法の栄養士となり、軽理を導くために旅に出る。
つづく

食の研究と真実


ベリーは、母の教えに疑問を持ち始め、隠れて**「食と魔力の関係」**を研究するようになった。

魔法書を読み漁り、父の残した研究ノートを見つけたとき、ある記述に目が留まった。

「食べることで、魔力は安定する。適切な栄養こそが、生命を支える鍵だ」

「やっぱり、お父さんも同じ考えだったんだ……!」

しかし、その研究が母に見つかり、激しく叱責される。

「お父さんの研究は間違いよ! だから彼は、食に飲み込まれて消えてしまったの!」

「食に……飲み込まれる?」

母の言葉は意味不明だったが、それを確かめる術はなかった。

父の足跡を追う旅
やがてベリーは、父の研究を完成させるために旅に出る。

その道中で再び出会ったのは、変わり果てたグラトニアだった。

「久しぶりだな、ベリー……俺はもう、人間の食事じゃ満足できなくなっちまった」

グラトニアは「暴食の力」を手に入れ、魔王軍の四天王になっていた。

「食の探求の果てに、こんな力を得たのさ……どうだ? お前もこっち側に来るか?」

ベリーは震えながら首を横に振った。

「僕は……食の本当の意味を知りたいだけだ」

「ふっ、まあいいさ。また会おうぜ、栄養士くん」

こうして、ベリーは自分の道を進むことを決める。

つづく