登場人物紹介
グラム・ヘヴィ
本編では、魔王軍から裏切った元戦士。筋肉にすべてを捧げる男。「動けば食べても問題ない」という持論を持ち、ひたすらに鍛え続けるが、実は過去に深い挫折と選択があった。
バルド将軍
魔王軍の指導者の一人。かつてグラムを拾い上げ、鍛え上げた。力を最も重視し、弱者を容赦なく切り捨てる非情な人物。
セイナ
グラムがかつて守りたかった村娘。小柄でやや病弱だが、優しい心を持っており、グラムにとって初めて「力では守れないもの」を教えてくれた存在。
グラムの原点
グラム・ヘヴィが生まれ育ったのは、戦火と飢えに常にさらされる辺境の村だった。
力がすべてを支配し、力のない者は奪われ、踏みつけられる。そんな環境の中で、グラムは誰よりも早く気づいていた。
「強くなければ、生き残れない」
少年時代から彼は、独学で筋トレを始める。石を持ち上げ、木を担ぎ、村の誰よりもたくましい体を手に入れた。
その姿を見た魔王軍のスカウトが声をかけたのは、彼がまだ十代の終わりだった頃のこと。
「お前の筋肉、見どころがある。鍛えてやる」
バルド将軍の言葉に、グラムは初めて「認められた」と感じた。
以降、彼は魔王軍の中で異例のスピードで出世していく。
筋肉を鍛えれば鍛えるほど強くなり、実際、彼は誰よりも戦場で敵をなぎ倒していった。
「筋肉は、裏切らない」
その信念だけを胸に、彼は剣を振るい続けた。
つづく