薄氷君のガラス玉に生気が見えない。 青く透明。 異質。 その脆そうな不気味さに魅入られ、とらわれた。 何かが壊れたあの日。 始まりだったのか、終わりだったのか。 期待が意味をなさないと知る。 ぽっかりあいた穴。