秋の空にほうきで描け、白い心。薄くはかなく広がって、やがて溶けてしまうだろう。
きゃしゃな銀杏が、空をめざしてまっしぐら。
枝々にため息一つきらめくと、銀色の新しい滴が降り積もる。