私は、OO子と言います。
子供時代のことは、
何故か、あまり記憶がないのに、
鮮明な記憶が蘇ることがあるのが、
すごく不思議...
『OOちゃん、OOちゃん』
一緒に遊んでいた近所の子供に、
名前を呼ばれているのに,
ぜんぜん気がつかない。
『OOちゃんってば!』
それで、やっと我に返って、
『えッ?』
『さっきから、
自分の手ばっかり見て...』
あァ、そうそう。
親指にできたイボみたいなのが、
気になって、気になって、
遊びに集中できないだけなんだけど。
あれは、
小学校入学前のことだったわ。
いつのまにかできていた、
小さいイボみたいなものが、
本当に気になって、
ついつい見入ってしまう...
痛くも痒くもないのだけれど、
自分の美意識に反している異物。
どうやったら無くなるのかな?
そんなことばかり思っていた...
『OOちゃん』と呼んでいた,
近所の子供が、その後どうしたかは、
覚えていないのだけれど、
近所の草むらに、
とてもあざやかに咲いていた、
おしろい花はよく覚えているのね。
赤い花を取ると、
白い汁が出てくるのが、
すごく面白くって、
いくつも取って遊んでいた、
その記憶は残っているの。
そして、その白い汁を、
イボにつけると良い...
そんな感じがしたのも、
よく覚えているの。
実際にね、
イボにつけてみたのよ。
記憶では、
一度つけただけなんだけど、
本当にイボがなくなっていたの。
その時は、ただ嬉しかっただけで、
何も特別な気もしなかったから、
誰にも言わなかったし、
イボを見せることもなかったんだけど、
今考えると、
これってすごい発見です。
誰に教わったわけでもないのに、
まだ幼い子供が、自然の力を借りて、
気になるイボを治しちゃった。
この頃は、
自分が人とは違う感性を持っているとは、
知らなかったのだけれど、
不思議な出来事は、
どんどんと増えていったのです...
