まず、みんな、こんな結果になってしまったことに対して、ごめん。
待たせたのに、本当にごめん。
オフィシャルではメンバーで決めた言葉で発表させてもらったけど、メンバーには「それぞれの気持ちは自由に、とにかく自分達の正直な気持ちを書いてくれ」と伝えた。
俺は悔しい。めちゃくちゃ悔しい。
1年前に、「1年潜って、華々しく再始動、あの楽曲達と、このメンバーで」と、イメージしてたものを出せなかった。みんなとの約束が守れなかった。茜の腰が悪いワケじゃないよ?運命とかそんなロマンチックな物のせいにしたくない。ただただ力がない自分が悔しい。
無理矢理、最後にライブすることが正義・誠意なのか。
応援してくれたファンに顔見せて伝えることがプロなんじゃないか。
みんなが俺達を、俺達の音楽をどういう気持ちで見てくれてたのか、俺達の目指すものを一緒に見ててくれてたのか、今まで見えるようにしてあげれてたのか。
胃が壊れた。でもそんな体のことなんてどうでもよくて、俺と俺達の音楽は誰かに認めてもらわなきゃ生きていけない。それが欲しくて生きているのに。
じゃあ正しい答えなんなのか。
結局最後に、提案をしたんだ。
ひたすら愛せるものをもっと愛せる形にして妥協無くやってきた。それ続けてきたことが真実なんだ。
だから、俺はやらないって。それはD.I.D.じゃないって。
どこかでまた会えたらいいな。全員一人ずつ話をしたい。文句も意見も苛立ちも全部聞いて、感謝と謝罪を伝えて、少しでも笑顔になって、また別の好きなアーティストが出来て、それがどんな風にカッコよくて、どれくらい好きで、そんな話を聞かせて欲しい。またそれを糧に毎日を楽しく生きてほしい。
Para:noirという前のバンドからD.I.D.終了まで、体も心も友達も家族もプライベートも何よりも優先して頑張ってきたこの9年間、ひとまず俺は幕をしめます。
本当にありがとう。
また会える気がする、なんかそんな気がしてるんだな。
たまに思い出して俺達の過去を楽曲を愛してくれたらいいな。もちろん俺達って皆も含めての"俺達"だからな。
一年経って、みんなの気持ちが風化してしまったかもしれないけど、俺は生涯、自分たちの音楽を、そしてそれを愛してくれた人達を全力で愛したいと思ってます。
いくら言葉を並べても言い足りない気持ちがあふれ出てきちゃうから、今はここまでで。
俺達の誇りであるファンのみんなへ。
俺達を誇りにしてくれてありがとう。