みなさんこんにちは😃

出張がなくて家にいる時は8時半に4歳の娘と2歳の息子を寝かしつけながら自分が先に寝てしまい2歳の息子がいつも困惑して寝室から脱走してるのを翌朝指摘されてるシンタニです。


今日は「崖」について少し深掘りしようと思います。


一般的に「崖」と聞くと

火曜サスペンス劇場なんかで出てくる



こういうのを想像すると思いますが


建築において「崖」とは

隣地境界にある高い擁壁のことを崖と呼んでいます。



ただ、建築基準法そのものには、「崖」の定義は明文化されてないんですが、建築基準法を補完する形で、各自治体の「建築安全条例」や「建築指導要綱」などで、実務上の「がけ」の定義が定められていて

■ 一般的な「がけ」の定義(実務上・条例上)は以下の通りです。


  • 高さ:地盤面から2m(3m)を超える
  • 傾斜:水平に対して30度(約1:1.73)以上の傾斜
図で表すとこんな感じ



で、重要なのはここからで
この崖と認められてしまった時何が起きるかというとこの崖からある一定の範囲には建築物は建てることが出来ないことになります😞

その範囲は市町村で設定されている条例によりますが大体に通ってます。
代表的な例を挙げると
東京都や神奈川県は



この範囲には建てれません。

2mの崖があったら
崖上の敷地の人は崖の下端から4m離して建築が必要で
崖下の敷地の人は崖の上端から4m離して建築が必要になる

ってことは自ずと使える土地が強制的に狭くなるってこと、、、

これが結構都会だと致命的で

田舎だとある程度土地が広く
この崖ありきで購入してもその分セットバックして十分建築はできるけど
都内なんか1坪何百万ってするところでこの条例に引っ掛かってたら
何も建てられないところに無駄にお金を払うことになるどころかそもそも土地が狭くて全く建てられないってことになるからです。

ただ、その場合解決策もあって
代表的なのはこの2つ


 🔳擁壁を新設・補強して安全を確保

🔳建物構造をRC造もしくはSRC造にする


擁壁を新設する場合の手順は以下


① 鉄筋コンクリート造(RC造)の擁壁の構造計算書を添付して、崩壊しないことを証明したのちに築造


② 既存の擁壁を調査して「安全証明(安定計算)」が取れれば、新設しなくてもOKな場合も


僕がやるならまず②をしてダメだったら、①って感じですが①の場合かなりのコストが、、、

②でも調査に結構かかります


構造をRCまたはSRCにする場合は建物そのものを擁壁がわりにするみたいなイメージで


こんな感じになりますが


こちらは構造そのものを変えてしまうので莫大な予算がかかりますえーん


なので、このような条件がある土地を購入される際はかなり慎重に調査が必要です。

あれ?この土地相場よりかなり安いなー!お買い得!と思って見てみると大概このような崖が含まれていたりしますガーン



なので土地を購入される際はその辺をしっかり確認してから購入するのがいいですが、なかなか判断が難しいところもあるので建築士の判断を仰ぐためにもハウスメーカーや工務店さんと相談しながら進めるのがいいと思います爆笑