べンジャミン・バトン。 観てきました。
気がついたら3時間の映画。
原作をモチーフにした、原作とは別の物語に仕上がってました。
でも、よかったですよ。アカデミー賞にノミネートされてるのも納得です。
ケイトブランシェット、もう、素敵すぎです。大好きな女優さんです。
ブラッド・ピットも、ロバートレッドフォードを彷彿させるものがあって、この配役にぴったりです。
原作を読んだのはもうずいぶん前の記憶なので、私もよく覚えてないんですが。英語だったし。そもそも、よく理解できていないかも?
今度、原作を読み直してみよう。
私にとってフッツジェラルドって、とても不思議な作家で。
大学で読まされることがなかったら、決して読むこともなかった人です。
彼の人生はリアルに波乱万丈なんですよね。
父親の転落人生、妻ゼルダへの献身的な愛情と翻弄されぶり、ジャズクラブに入り浸る享楽的な生活、ロスト・ジェネレーション、ヘミングウェイみたいなダンディズムへのあこがれ。。。
・・・うーん、今、私が思い出せるのはこんなところかなぁ。
この映画はそんなフィッツジェラルドの世界観を裏切ることなく再現しようとしてたと、そう思います。
(もうちょっと儚げであったらよかったかなぁ、、、って思うところはありましたが)
たとえばね。
風の音とか、逆回転する時計とか、人生は流れ続ける水のようだとか、朝焼けとか、海とデッキとか、ドライブとか(映画ではバイクですが。。)、華やかなステージとか、恋に落ちることとか、老いることとか、過去の栄光とか、記憶とか、やさしい母親とか、安心できる家とか。
そして、深く愛した女性と一緒にいられないこととか。
それを、時間の流れが逆に流れてる男の人生にうまく織り込んで伝えてる映画です。
「永遠なんてものはない」
っていう言葉が何度も出てくるんですけど。
だからこそ人生は輝いているんだと。
そういうことなんでしょうね。