たまに。
どうして朝が来るのだろう、と思う時がある。
次の日の朝、未来、を迎えられるほどの価値が自分にあるのか不安になる時がある。
朝はいつだって始まりで。
過去や問題、昨日の感情をそのままずるずると引きずっている自分は、「始まり」の朝にどうやっても似合っていないように感じる。
太陽の光が必要以上にまぶしくて。
いつもの道路がものすごく素敵に見えて。
周りの友達が輝いて見える。
そのなかで、自分だけが異質で。浮いていて。朝を汚す汚れになったような気分になって、体の中の何かをすべて吐き出したいような胸やけに襲われる。
だから、朝はどうしても苦手だ。
永遠に夜が続けばいいのにと思ってしまう。
夜は自分のすべてを覆い隠し、汚い部分をネオンの光で見えないようにしてくれる。
そして、何より町中が寂し気で疲れきっていて居心地がいい。
だけど、どんな人間にも。どんな時も。「朝」はやってくる。
もういっそ「朝」から逃げてしまおうか、と思うことがある。
でも、そう悩んでいるうちに「朝」は再びやってくる。
どんどん「朝」が怖くなる。
どんどん世界が美しくなって、自分が醜くなっていく。
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ある日少女が死んだらしいという話を聞いた。
少女の最後の言葉は、「もう汚したくない」だったそうな。
その話をしている少女の友人。そして私は。
ただぼおっと、少女のことを思い出した。
思い出されるのは、ただただ、彼女の笑顔と、よくとおる声で言った、
「おはよう」
の一言だった。