頭痛の診断では、問診が非常に重要です。とくに慢性の機能性の頭痛は、患者さんの訴えが頼りといって過言ではありません。
問診は医師が聞き出してくれますから、要領よく手短に答えてください。
長い期間慢性頭痛で悩んできた場合は、頭痛日記のようなものを記録すると診断に役立ちます。とくに慢性頭痛の治療では、日常生活のなかから頭痛の誘因を見つけ出し、その誘因を取り除くことが大切です。日記をつけると、毎日の生活を客観的にチェックすることができます。また、自分では気づかなくても医師がどんなときに何が影響して?頭痛が起きるかなどが分かる場合もあります。
片頭痛か緊張型頭痛か、あるいは混合型かといったことも、次のような項目を記入しておくと、判断がしやすくなります。薬ののみ過ぎなども簡単にチェックできます。
日記に記録する内容は次の7つです。
・頭痛が起きた日時
・時刻ごとの頭痛の経過(グラフにするとよい)
・痛みの場所と頭痛のようす、そのほかの症状
・前ぶれの症状
・のんだ薬
・きっかけと思われること
・女性は月経の周期
痛みの経過を記録すると、頭痛のタイプの判別に役立ちます。まず、頭痛が始まったときに10段階でどの程度の痛みかを記入します。次に、時間を追って、前回記入したときに比べてどの程度の痛みかを、グラフの要領で記録していくとよいでしょう。