うつによる頭痛の場合は? | 原因と解決方法

原因と解決方法

どんな些細な悩みにも原因と解決方法があるものです。そんな悩みの種になっている原因と解決方法を調べています。
不眠、便秘、頭痛などの日常的に起こる症状についてです。

●気力がさがり、頭痛がある

うつは「心のかぜ」ともいわれます。うつになると、活力エネルギーが低減して、気力が失せます。そして必ずといっていいほど、頭痛を訴えます。
頭が重い、すっきりしない、さえないといった症状を口にします。不眠や倦怠感などもあり、いろいろなことへの興味が減り、作業能力なども低下します。
こうしたうつによる頭痛を抑うつ性頭痛といいます。頭痛は朝方に症状が強く、午後になるとよくなる傾向があります。うつ状態の人の姿勢を見ると、肩を落とし、あごも頭も前に出ています。これでは首の筋肉への負担が大きくなります。頭痛だけでなく肩こりなどの症状もでてきます。

痛み止めは効かないが、抗うつ薬が効くケースが多い

うつの患者さんは自分を責めて、閉じこもる傾向があります。他人への関心も薄れがちです。はげましたり叱ったりすると、いっそう自分を責め、自殺をはかることさえあります。

一人ではなかなか、うつ状態から脱出できませんから、神経科あるいは心療内科の診察を受けるのがよいでしょう。うつの頭痛では鎮痛薬が効きません。
専門的な診察を受けて、抗うつ薬を処方してもらうと、うそのように、うつ症状が消えていき、それにしたがって頭痛もよくなります。薬は副作用が少なくて効果が出やすいものが増えてきましたが、医師の指示を守ることが大切です。いつもと異なる症状があらわれたら、自己判断で薬をやめるのではなく必ず医師に相談しましょう。

●緊張型頭痛が原因で、うつぎみになることもある

うつの仲間に仮面うつ病というものもあります。精神症状が出ないで、だるい、頭が痛い、眠れない、動惇がするといった身体症状を訴えます。からだの不調を治しても訴えがなくならず、頭痛も薬が効きません。仮面うつ病は、からだの症状をみながら治療を行う心療内科の診察を受けましょう。
肩こりを伴うような緊張型頭痛の患者さんでは、精神的なストレスが痛みを強めていることが少なくありません。そして頭痛がさらに気分をめいらせる、といった悪循環を引き起こします。こうした患者さんは、多分にうつぎみになっています。
頭痛薬とともに、副作用の少ない抗不安薬や抗ぅっ薬を医師に処方してもらうのも一つの方法です。周囲の理解によって気分がなごみ、痛みが軽くなっていく場合もあります。