内科の病気が原因で起こる頭痛 | 原因と解決方法

原因と解決方法

どんな些細な悩みにも原因と解決方法があるものです。そんな悩みの種になっている原因と解決方法を調べています。
不眠、便秘、頭痛などの日常的に起こる症状についてです。

●髄膜炎… かぜに続くがんこな頭痛、吐きけに要注意

髄膜炎は脳を包む髄膜に炎症が起こる病気です。「かぜで、こんなにひどい頭痛ははじめて」がきっかけで診察を受け、見つかる例が増加しています。。
実際、かぜのウイルスによって起こる髄膜炎が少なくありません。症状は発熱、頭痛、吐きけ、おう吐、意識障害、せん妄参(夢鬱状態) などです。
かぜに引き続いて、がんこな頭痛、吐きけがあるときは、かぜくらいと思わずに受診しましょう。
髄膜炎の病原体には、細菌、ウイルス、カビなどがあり、呼吸器や尿路からの血液で運ばれてきたり、副鼻腔炎や中耳炎、外傷や手術などのときに侵入します。首をコックンとできにくくなったり、(項部硬直)は重要なサインです。髄膜炎が疑われると、腰椎穿刺により、髄液の性質を調べます。細菌性の嬰ロは、抗生物質を投与します。

●側頭動脈炎…物をかむと、あごのあたりが痛む

側頭動脈炎は、こめかみの側頭動脈が炎症を起こす病気です。高齢者の女性に多く、こめかみのあたりが痛くなります。痛みは突発的に起こることもあれば、徐々に起こることもあり、ズキズキ程度から激痛までさまざまです。
物をかんでいるうちに、あごのあたりが痛むのが大きな特徴です。疲れやすく、食欲もなく、やせてきて微熱も出ます。頭痛はこめかみあたりから、顔全体におよんでいきます。ほうっておくと、側頗動脈がコブかひものように硬くなります。ほかの血管まで侵され、目が見えなくなったり、ときに心筋梗塞を起こすこともあります。早期に見つけてステロイドで治療すると、失明の危険は避けることが可能です。

●睡眠時無呼吸症候群…いびきをかき、朝から頭痛がする

ひと晩に30回以上も息が止まる症状を睡眠時無呼吸症候群といいます。睡眠中に十分に呼吸ができないと、体内に炭酸ガスがたまり、血管が拡張して頭痛を起こします。睡眠中にいびきをかき朝早く頭痛が起こる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いといえます。
原因としては、鼻の痛気や太り過ぎが有力です。無呼吸のときには眠りが浅くなるため、よく眠れず、日中に居眠りをするようになります。
放置すると、不整脈、高血圧、心不全、脳血管障害、突然死の原因のひとつとなります。毎晩いびきをかく、あるいは陸眠中に呼吸が止まるといわれた人は、早めに耳鼻咽喉科か呼吸器科の診察を受けましょう。日中眠くてつらい、寝汗をかきやすい、夜間に2回以上トイレに起きる、首を締められたような窒息感で目が覚める、朝の目覚めがすっきりしないなどといった症状も要注意です。睡眠薬や鎮静薬は、いびきを強くするので使えません。特殊なマスクで気道が詰まるのを防いだり、気道を矯正する手術を行うこともあります。

●高血圧…血圧が異常に高いと頭痛、肩こり、めまいが起こる

高血圧は、それほど頭痛と関係ありません。高血圧のために、むしろ血管が緊張していて頭痛が起こりにくいのです。ただし、収縮期庄220ミリ以上、拡張期庄…120 ミリ以上の高血圧だと、頭痛、肩こり、めまいなどが起こります。患者さんによっては、ボーッするという人もいます。頭痛は朝方に起こり、後頭部が痛む場合が多いようです。こわいのは高血圧脳症です。血圧計が振り切れるほど急激に上がり、激しい頭痛、吐きけ、おう吐、けいれん、意識混濁があらわれ、死亡の危険もあります。

高血圧の人は、脳卒中や心筋梗塞の予防のためにも、血圧のコントロールをしっかり行うことが必要です。降圧薬によっては、血管拡張作用のために頭痛が起こることがあります。この頭痛は、薬に慣れてくるとなくなります。
高血圧の改善、生活習慣の改善はこちら のサイトが参考になります。

●低血圧…片頭痛も緊張型頭痛も起こしやすい

低血圧とは収縮期血圧100ミリ以下をいいます。低血圧症は、血管が広がりやすく、血圧調節機能が低下しているために、血流が不安定となって片頭痛を起こしやすくなります。
筋肉の血流も不足するため、緊張型頭痛も合併しやすく頭痛もちになりやすいタイプです。全身の倦怠感、めまいや立ちくらみなどさまざまな症状を伴いがちで「朝に弱い」傾向があります。血圧を改善する薬もありますが、規則的な生活習慣、軽い運動療法、バランスのよい食事が原則です。無理なダイエットは絶対に勧められません。
起立性低血圧のある場合は、急に立ち上がったりしないように気をつけます。低血圧に伴う頭痛には血管に緊張を与えるジヒデルゴットを使います。この薬は医師の処方が必要です。