偏頭痛と緊張型頭痛のダブル攻撃 | 原因と解決方法

原因と解決方法

どんな些細な悩みにも原因と解決方法があるものです。そんな悩みの種になっている原因と解決方法を調べています。
不眠、便秘、頭痛などの日常的に起こる症状についてです。

いわゆる頭痛もちの人のなかには、ふだんは重苦しい感じの東痛がしていて、ときどきズキンズキンともっと痛みのひどい頭痛があるという人がいます。
自分の頭痛は緊張塾頭痛なのか、片頭痛なのかわからないケースが多いのも特徴です。
たとえると、しとしと雨とザーザー雨が交互にくるような感じでしょうか?
じっはこのように二つのタイプの頭痛に悩む人は少なくありません。ふだんは梅雨のようにしとしと降り(緊張型頭痛)、ときおり豪雨(片頭痛) になる、つまり梅雨明け間近の雨のような感じです。
このタイプの頭痛を、昔の頭痛分類では「混合性頭痛」といいましたが、現在の国際分類ではこのタイプがありません。でも現実には「混合性頭痛」で悩む人は多く、専門家たちは特に「混合型頭痛」と名づけています。
緊張型が一階で片頭痛が二階という感じなので、「二階建て頭痛」というあだ名をつけています。

原因としては次の三つが考えられます。
1.ストレスが緊張型頭痛と片頭痛の両方の原因になる
2. 緊張型頭痛で筋肉の血流が不足し、それを補うために血管が拡張して片頭痛が起こる
3.片頭痛の痛みが筋肉の緊張を強め、緊張型頭痛を起こす

混合型頭痛では緊張型頭痛と片頭痛の悪循環のために、連日のように頭痛が起こることがあります。これを慢性連日性頭痛といいます。あまりに頭痛が続くようであれば、「混合型頭痛」の可能性があります。

なお、慢性連日性頭痛には慢性緊張型頭痛というものもあります。こちらは不安やうつ状態など精神的な緊張が関係しているもので、鎮痛薬があまり効かず、抗うつ薬などによる精神面での治療が有効なことがあります。
頭痛薬の飲み過ぎもよくない
「混合型頭痛」では、つらい片頭痛を恐れるあまり、緊張型頭痛の段階で鎮痛薬をのんでしまいがちです。片頭痛は緊張型頭痛よりもっとつらいため、薬の量がどんどん増えていくのが普通です。
鎮痛薬は月に数回程度であれば、あまり影響はないのですが、のみ過ぎると「薬剤誘発性頭痛」を引き起こすことがあります。
よく、鎮痛剤の副作用として「胃痛」などの胃の症状を心配する人が多いのですが、薬の過剰服用は、痛みも助長してしまうのです。
痛みの感覚は、脳のなかに常駐するガードマンによって調節されており、鎮痛薬は痛みを抑えるために派遣される臨時のガードマンのようなものです。鎮痛薬をひんばんに利用すると、常駐のガードマンが任務をさぼるようになり、いつも臨時のガードマンである薬が必要になり、そのうちに薬が効かなくなってしまうのです。これを薬剤誘発性頭痛といい、もともとの片頭痛がこじれてしまったことから「変換型片頭痛」ともいいます。混合型頭痛では薬ののみ過ぎから薬剤誘発型の慢性連日性頭痛を起こす例が少なくありません。
処方された痛み止めでなだめる
連日、三か月以上薬をのんでいる場合は、薬剤誘発性頭痛の可能性があります。自己判断で薬をのみ続けずに、医師の診察を受けることが大切です。
治療にあたっては、まずこれまで使っていた薬を中止します。片頭痛に対しては、塩酸ロメリジン(商品名=ミグシス、テラナス) などの予防薬で片頭痛を起こりにくくします。

緊張型頭痛に対しては、さまざまな体操やリラックス法を取り入れます。予防薬を使っても片頭痛がひどいときは、トリブタンを注射してもらう方法があります。
医師の管理のもとで、鎮痛薬と制吐薬を併用する方法もあります。トリブタンは経口薬も認可されましたので、今後はこちらも使えるようになるでしょう。
重苦しい緊張型頭痛に対しては心理的な療法を受けるとよくなることがあります。気持ちの問題が頭痛の原因と思われる場合は、心療内科を紹介してもらうとよいでしょう。痛み止めと緑を断ち切ることは、はじめは相当つらいそうですが、1~2週間すると、「雲間から日がさすように」頭痛が楽になっていくといいます。これは長年、薬を離せなかった患者さんの実感です。必要な薬を適切に使うことで、頭痛が起こる回数もだんだん減っていきます。

頭痛に対して諦めずに、体操をしたりリラックスをしたりという「できること」を諦めずに行います。睡眠不足も頭痛の原因となるので、十分な睡眠を確保します。
枕が高すぎる場合も、肩こりの原因になるので見直すといいでしょう。
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