あなたの好きな人のタイプは？

たとえツキナミと言われようが、なんと言われてもはずせないのは

　　　　　優しい人

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例の問題のトレンチコートの人になんとなく雰囲気が似ている。

俳優の実業家と言っても良いのであろうか。柳生博さん、私は大好きだった。

学園ドラマでどんな胡散臭い教頭先生役をやったとしても、穂積隆信のような誇張しすぎなのに、リアリティーがある感じが出ないところも、役者としてはどうなんだと思われるかもしれないが、そういうところも好きだったような気がする。うむ？あれ穂積さんとペアだったのかな？

私が看護師を始めてしばらく経った頃、夜勤明けに寝る準備をしながらテレビを見ると、昼前ぐらいに1,000,000円クイズハンターと言う番組が流れていた。毎日1,000,000円の商品が出るこの番組…この広告を出す企業は、例えば上海酒家？だか南国酒家？だとか言う中華料理屋さんとか、呉服屋の何々とか、全国的にあまり名の知られないところが出してたのだが…やっぱりバブルと言うのはどこかにあったのだろうね。もうバブルが弾けてたと思うんだけどね…まぁどっちにしろ私が縁がなかったんだ好景気なんだろうけど。

いつだったかこの中華料理屋の名前がテレビだか、なんだかで出たのが(適当も良いところの表現ごめんなさい)を「おお！1,000,000クイズハンターの！」いろめきたつ私を不思議そうに見ていた家族。

なんで知ってると？

いや暇人しか知らない話だから、

と言葉を濁した。いやいや、やはり広告と言うものは出すものだね。全然縁のない土地の私でも、ちゃん（？））頭の片隅に残っているということは…

そこでこの1,000,000クイズハンターもハンターの呼び声でお分かりのように、逸見さんの大人気番組クイズショーバイ商売！みたいに、クイズの出場者の間で、旅行券や食事券が横取り400,000ような感じで行ったり来たりするのだ。それは生活に余裕のある芸能人が出ている逸見さんの番組とは違い、一般人が出ているので、そこはかとなく必死感が画面から透けて見えるような番組であった。しかも司会が大金持ちの柳生さん。こうなると、普通越後屋みたいな雰囲気が出てくるようなものだが、やはりこの人のお人柄と言うのだろうか、慈愛に満ちた顔で、旅行券を分取られた出場者に「かわいそうに」とは決して言わない。横にぶん取った相手がいるのだから…

「あぁ…旅行券なくなっちゃったね。これお土産です」と言いながら百太郎人形と言う今で言うゆるキャラの先駆けとでも言うような脱力したぬいぐるみを手渡すのだ…これいらんだろうと思いながらもみんな心快く受け取っているところが、ツワモノどもが夢の後という感じで丸く収まっていた。これは断る元気がないのだろうな…もしかしたら街で見かけるローカル芸能人のように、地元のアナウンサーのように、テレビより本物はかわいいのかも？なんて思ってた。

柳生さん亡きいま、出場者の元に残った百太郎人形… 100万クイズハンターと言う景気の良い割に地味な。しかし温かい番組を思い出すよすがにしてるのだろうか…ゆめゆめメルカリで検索しようなどとは思わないようにしよう！まず買う気がないのだから…

柳生さん…金持ち喧嘩せずと言う言葉がありますが、あなたはそれにぴったりの人でした

優しくて暖かくて何か人に説教してやろうみたいな感じが全くしない人でしたね。そして、声が良かった！優しくて穏やかで…そんなあなたは大好きでした。　雰囲気がよく似ていらっしゃった息子さんはNHKの園芸番組だったかな？よく拝見してましたが、その息子さんに先立たれたこと、どんなに悲しかった事でしょう。お辛かった事でしょう。

八ヶ岳は今どんな感じでしょう

柳生さん…息子さんと一緒に八ヶ岳に吹く爽やかな風になっているのかな？