現在、世界を代表する法定通貨として、ドル(USD)、円(JPY)、ユーロ(EUR)などがあります。

投資の世界では、カッコ内の表記で使われるので、慣れてもらうためにも以後、カッコ内の表記を用います。

 

お金の価値は、日々変動していて、その価値の変動を各通貨ペアごとに相対的に比較し、その変動の推移を表したものがチャートです。
例えば、USDとJPYの価値の変動を比較したものがUSD/JPY、EURとJPYを比較したものが、EUR/JPYと表記されます。
そして、USD/JPYというチャートは、1USDが、今何円(JPY)で買えるか、ということを表しています。
 
左の通貨(USD)を基準(1通貨)としたチャートということです。
1USDが100JPYだとすると、USD/JPYのチャートで、100の値を指していることになります。
これは、1USD = 100JPYという意味で、価値が釣り合っている、ということです。
 
これが、USD/JPYが、例えば110JPYに変動した場合、の価値がくなった、という意味で円安と言います。
1USD、という物が、100JPYで買えていた。つまり価値が釣り合っていた。
それが、110JPY出さないと買えなくなった、つまり、10JPY多く出さないと釣り合わなくなった。
だから、円の価値が少なくなった、と考えてください。
また、逆を言えば1USDの価値が上がったとも言えます。
 

円高・円安という言葉を聞いた事があるでしょうか?

 
・円高とは、円の価値が高くなること。
・円安とは、円の価値が低くなること。
 
この場合に、ドル高、または円安と言います。
逆の場合は、ドル安、または円高と言います。
USD/JPYのチャートが、右肩上がりの場合、JPYに対してドルの価値が高くなっていることになります。
 
この価値の比較は、相対的に行われています。
例えば、ユーロ(EUR)という通貨もありますよね。
EUR/USD、EUR/JPYというチャートもあるわけです。
 
USD/JPYのチャートが上がり、
EUR/USDのチャートが上がっていれば、
EURは、USDより価値が上がっていて、USDはJPYより価値が上がっている、と考えることが出来ます。
EUR/JPYのチャートが下がっていることになります。
 
USD/JPYのチャートが横ばいで、
EUR/USDのチャートが上がり、
EUR/JPYのチャートが上がっていれば、EURだけ価値が相対的に強くなっている、と考えることが出来ます。
 
こういった考え方も重要なので、一つのチャートだけを見るのではなく、相対的に、複合的に見ることも心がけましょう。
株もFXも、この価値の変動を予想して利益を得る投資です。
例えば、USD/JPYが100JPYの時にUSDを買い、USD/JPYが110JPYになった時にUSDを売れば、差額の10JPYが増える、といった感じです。
安く買って高く売る、もしくは、高く売って安く買う、事で儲けることが出来ます。
ここで、高く売って安く買う、について疑問を持つ方もいるかもしれませんが特に、理解し、意識する必要はありませんので、またの機会にお話しします。
 
世界で最も注目されている経済指標。
毎月第一金曜の22:30(日本時間。夏時間では21:30)に、
労働時間、平均時給、失業率など、雇用に関する様々なデータが公表される。
中でも、非農業部門就業者数と失業率が非常に注目されている。

この結果により、NYダウやアメリカ株、ドルが影響を受け、更にそれが日経平均、日本株に影響する。

就業者数が多く、失業率が低いほどアメリカの景気は良いと言える。

予想に対し、結果が良ければ、ドル高になり、NYダウ、アメリカ株が上昇する。