『ゲレンデマジック』
いつからこの言葉が生まれたのだろうか。スキー経験者じゃなくても誰もが知ってる、異性が3割増くらいに盛って見えちゃう現象。
僕も過去に経験してる。大学生の頃、スノーボードにハマりゲレンデに訪れること数百万回。訪れる度『ゲレンデマジック』は起こる。そこにいる女性全員が可愛く見えてしまうのだから最高の魔法だ。まさにパラダイス。
しかし、ゲレンデを離れてしまうと魔法が解けてしまう。このことから当時の僕たち仲間内では恐怖の魔法「マヌーサ」とも呼んでいた。
何度も幻に包まれ落胆したこと数百万回。それは分かっている。分かっているのだけれど僕はこの魔法にいとも容易くかかっていた。
いや、かけていたのさ。
話は変わり、今週末は晩酌用のビール補充のため買い出しに向かう。その行き先は、
『驚安の殿堂 ドン・キホーテ』
「安さ」と謳うだけあって商品の多くはお手頃価格。僕たち家族の買い出しにドンキは欠かせない。
とはいえ、生鮮食品には一切手を出さない。何度か覗いてみたこともあるが、特別目を引くような品質にないように映る。
そう、不思議なものでドンキでは『ゲレンデマジック』の逆転現象が起こるのだ。
目を惹くような綺麗な女性であっても靴下コーナーで見かければマイナス30点。つまり80点が50点。
僕のようなキモさマックスの評価30点も満たない人間は、逆転現象によりゼロ点以下の可能性がある。その光景はもはや事故レベル。靴下コーナーには死んでも行けない。
音割れしても繰り返し流れる宣伝用BGM。高級感が微塵も感じられないポップ調の値札は至る所で主張。
これらが逆転現象を起こすのか、来店する客が原因なのか。
まるで我が家のように闊歩する茶髪カップルはスライム並みの高確率で出現。お決まりのセットアップジャージに追い打ちのアベック姿。
ニュートン否定のサイヤ人的寝癖の中年男性。ボリボリと頭を掻きながら徘徊し、足元は冬にも関わらず何故かサンダル。ヘアスタイルは孫悟空で足元は亀仙人という誰も求めてないフュージョン成功。
先月末は久しぶりにゴルコンメンバーでラウンドだった。
ゴルフ場はどちらかと言えば『ゲレンデマジック』寄り。その証拠に、普段ならクスりともしないコルさんのダジャレも何故かみんな大爆笑。
素点で100点を超えるりーさんとくーさんは更に素敵だ。そーいえばラウンド中、コルさんは2人をじっと見つめながらヨダレだらだら垂らしてた。この現象こそゲレンデマジック的『ゴルフ場マジック』だろう。
そして僕はふと想像する。
好奇心が騒ぎ出す。
一度でいいから見てみたい。
ドンキの靴下コーナーで大幅に減点された、りーさんとくーさんの哀れな姿を( ̄ー☆
おわり


