原因なんてわからない。しいていえば遠距離だから、なんだろうな。

特に何かあったわけじゃなくても、なんとなく淋しくなったり、不安になったりする。

それを素直に伝えていいって君は言うけど、内心は少なからずめんどくさがってるんじゃないかとか、

今はよくてもいつかうっとうしくなっちゃうんじゃないかとか、

元気がないときって全部マイナスに考えていっちゃうから、怖くて素直に言えなくて。

でも伝えないでいるのも辛いから、わかって欲しくて、遠まわしにアピールしてみたり、それとなく呟いてみたり。

それで伝わらないと、だんだん悲しくなってきて、自分はこんなに淋しく思ってるのに、気づかないのは君はそんなに淋しく思ってないからなんじゃないかとか、考え出して。

信じたいくせに疑り深くなる。いつもは疑いもしないことを疑ってしまう。

拗ねてみせて気を引こうとする。それを見て、わけがわからない君は不機嫌になる。

不機嫌になられるともう、泣いてしまって何も喋れない。余計に伝わらない。

君は困る。わからない、と言う。

それがまた悲しいのに拍車をかける。

どうして欲しいのかわからないって君は言う。

私も、自分がどうして欲しいのかうまく言えない。

ちょっとずつ、ゆっくり、わかってることから話していって、

君は、ひとつずつ、私の言葉を拾っていって、

わかろうとしてくれる。嬉しいけど、それよりも申し訳ないの方が大きい時間。

だから、解決したあとに、また別のことで不安になる。

迷惑かけちゃったから、怒ってないかなとか。正直面倒だったって思ってるかなとか。

好きが、減っちゃったんじゃないかなとか。

不安でしょうがないから、それを君に確認してみる。

優しい声で否定してくれたら安心できるけど、そうじゃなかったら、いっきに不安が強くなる。

しつこく何回も聞いてしまう。安心できる答えが聞けるまで聞きたい。けど、またこれもうっとうしいことしてるなって不安になって。

どうしたら不安から開放されるのか。

どうしたらいいかわからない。

優しくして欲しい。

愛して欲しい。

声が聴きたい。

求めて欲しい。

愛されてる、求められてるって実感して、

不安から開放されたい。

自分の気持ちを整理する。

思い出を書き留めておく。

懐かしくなったとき、淋しくなったとき、

ここにきたら、安心できるように。

うまく伝えられるように、迷わないように、

いつか君がここに来たとき、幸せを感じてくれるように。