今回はいつもより長めです(笑)
1つ前の投稿でも書いた通り、かつて調査会社でリサーチの仕事をしていたことがありました。
中立的な立場から業界全体を俯瞰できる仕事ってなかなかないなと思ったのと、メーカーへ良い報告ができた時の達成感はものすごく大きかったということを今でも覚えています。
調査会社の仕事は非常にやりがいがありました。
頭をすごく使うし、足でも稼ぐ!という感じでした。
(忙しい時でも、残業するなという会社と土日潰しても何でもいいから期限厳守!という上司の間の板挟みに遭い、家に持ち帰ることが多かったけど。。←もちろん残業代は出ませんw)、経費は事前申請だったから自腹切ること絶対になかったし、給与水準も高めで良かったし、出張はあっても転勤はないし良い仕事だったなとは思います。
また機会があれば挑戦してみたいですね。
アンケートの集計作業とかインタビュアーでどこか雇ってくれないかな?(笑)
調査会社は何をしているのかということですが、顧客は製薬会社等の企業で、
・市場調査して報告書作成→報告会(オーダーメイドリサーチ)
・統計データをもとに資料作って販売
によって収益をあげています。オーダーメイドリサーチは1調査あたりべらぼうにお金がかかるので(大体100万円~1,000万円の間で調査内容や調査手法によって価格は変動)、大きめの会社でなおかつ予算が潤沢な部署に限られてしまっていました。
折角オファーをいただいても、先方の予算と調査コストの折り合いがつかなくて見送りになることもありました
インタビューやセントラルロケーション(=会場を借りてインタビュー)が入るとどうしても高くなってしまいます。
オーダーメイドリサーチは、コンペだったりオファーをいただいたりで仕事を取ってきたら、
調査前準備(インタビューフォームやアンケート作成、先生への依頼・スケジュール調整)→調査開始→中間報告→報告書作成→最終報告という流れで進んでいきます。
調査内容は、
*開発段階(フェーズⅡ後期~フェーズⅢ)の製品に対する専門医の期待度
*新薬の処方動向
*発売後伸び悩む製品が抱える課題の発掘 等、
プロダクトライフサイクルの各段階で発生する課題に対して調査や提案を行ってきました。
資料作成の方は、製薬企業の総覧や市場概況のデータとか企業イメージ調査ランキングとかを作っていました。
同じ内容ものを大量に作るのでいろんな会社に買ってもらえるように、ニーズのヒアリングや内容を工夫したりするのが難しかったですね。。
(毎年ルーチンで作っていた統計データで作成にものすごく時間かかるうえに元データの加工とかが結構大変というものがあり、それが年々売れなくなっていくのを目の当たりにした時は悲しかった。。)
競合他社である他の調査会社もこの手の資料は作っていて、価格競争になりそうになるもそこまで下げられないという事情もあり、企画段階と営業で苦戦しました。
これらの資料はメーカーのほかにも、CROとか広告代理店とか他の調査会社とか業界内の幅広い企業に買っていただいていました。
こういう資料は、「この会社、こんなに面白い視点で物事みれるんだ!」と思っていただいて、今後オーダーメイドリサーチに繋げるという意味でも大事になってくるので、総括部分は何回も校正をかけてじっくりまとめていました。
社内では常にリサーチと資料作成で複数のプロジェクトが同時期に走っていて、役割分担して複数人で進めていく感じでした。
各業務の細かい内容に関しては今後触れていきたいと思います。
すのこ