所にある、築年数のかなり経過した中古住宅(空家)が、売りに出されていました。
見るからにかなりの経年劣化があり、リフォームなど手入れが必要な、そんな物件でした。
「こんなん、売れへんやろ…」
その家の前を通るたびに、そう思って歩きながら見ていました。
先日、その家の前を通ると、引っ越しのトラックが停まっていました。
高齢者のご夫婦が「どうも、ありがとうございました!」と言い、引っ越しトラックを見送っていました。
そしてご夫婦は、笑顔で家の中に入っていきました。
「えーーー、売れたのぉー?」
不動産を見ることを業としている私の予想を、覆してくれましたね…
何だ、この現象は?
ちょっと考えてみますと、思い当たる節が…
この売れた家のすぐ近くにも、実は、中古住宅の売り家が数件あるんです。
しかしそれらは、全く売れません。
もう何年も売却に出していますが、まだ売れていません。
最近は、値下げを徐々にし始めました。
当初は、驚くような高い値段で売却に出していましたが、最近になって、大幅に値下げしました。
しかし、値下げした価格でも、まだ高いのです。
築30年以上の家は、もう建物の価値はないので、土地値だけですよ。
逆に、家を解体する費用ぐらい、値引きしないといけないくらいです。
要するに、「古家付物件」として、買主が解体費用を持つ物件です。
なのに売主は、厚顔無恥にも堂々と、廃屋みたいな家を、恐ろしい値段で売ろうとする…
誰も買いませんので、いつまでも、売れ残りです。
上記の、最初に述べました、高齢のご夫婦が購入した中古物件は、安かったのであります。
高齢者が、現金でポンと出せるような、そんなお値段だったようです。
そうです、安いと、即売れです。
1億、2億のタワーマンションが即完売と言われていますが、
中古住宅は、安くないと売れません。
安いならば、少々古くて汚くても、欠陥があっても、不具合があっても、
安いからお得だと、売れていくのです。
”住宅に高いお金を出すのは損である”
このような考えが、徐々に浸透していっているようにも感じました。
