都内のカフェで繰り広げられるトークショー。
今日は、下町情緒溢れる街の古い喫茶店。
9月某日、晴れた日に窓際に座る男女。
眼鏡をかけた真面目そうな男性と、綺麗に揃ったボブヘアが印象的な女性。
私が席につくと、トークショーは終盤に近づいているようだった。
少し遅かったと残念に思いながら席に着き、頼むのはポットのダージリン。
どうやら、マッチングアプリで知り合って初対面での2人。
女性の方のドリンクがほぼ無くなっているので、そろそろ解散だろうと思っていたら、全く話を終わらせる気がない男性…!
趣味の映画の話を一通りした後に、女性に好きな映画を聞き
不満そうに「そういうのが好きな人もいますよね。」
おいいいいいいいいいいいいいいiiiiiii
と思っていたら、女性から攻めの一言。
「こういう人と結婚したいなー、とかありますか?」
マッチングアプリならではの会話だと思い、ドキドキしていたら
「そうですね〜、逆にどう思いますか?」
と男性の回答。
…終わったな。
気を遣った女性が、自分の考えを話すものの、男性は回答になるような話をせず
ふるさと納税の話が始まる謎展開。
追加の水を頼んだ男性に対して、「私は大丈夫です」と、断る女性。
私も隣で呆れて紅茶を啜っていると
いきなり女性が電車に忘れ物をしたことを思い出し解散となっておりました。
恐らく次はないと想定して、ここでの男性の敗因を3点。
①相手のドリンクが空の時点で、タイムオーバー。(1人で追加の水頼むな)
②映画が好きなら相手の好みも尊重しろ!
③お前らの目的はなんだ!結婚だろ!?大事な話に答えろ!
忘れ物を取りに行くのについて行こうとして、断られながら店を出ている背中を見つめながら
この男は夢みがちボーイなのだろうな、と2杯目の紅茶をポットから注ぐ私なのでした。