この「かないくん」は、
先月だったか、日本に帰郷していたサントワさんに
お願いして買って来てもらった絵本。
うわさ通りの良い作品だった。
私がついこういう本を選んでしまうのは、
いつもいつまでも
ヒロヨへの思いが内側にたぷたぷ満ちているから。
ねえ、死んだらどうなるの?
頭の中のヒロヨに何度も問いかける。
先に死んだ方が、
なんとかして教える約束じゃなかったっけ?
本当にまた会えるのかな。
また会えた時、お互いにわかるのかな。
私はもう死ぬことなど怖くないのに、
今でもまだ高所恐怖症なのは、どうしてだろう。
双生児の片方が先に死んでしまった時、
残された者が味わう深い深い喪失感。
…って、きっとこんな感じなのかもしれない。
1年半の時が過ぎても、
まだヒリヒリするような哀しさ。
私はいつも夢を描いて、目標を胸に抱いて、
明るく前向きに生きているつもりだけど
そこにヒロヨが一緒にいないという事実が
やっぱりいつまで経っても信じられない。
会いたいなあ。
話がしたいなあ。
おいしいものをシェアして、
大笑いしたいなあ。
ぎゅーっとハグしたいなあ。