マエケン38度の熱も気合で巨人の胴上げ阻止
まさに熱投だ。優勝マジックを1とし、本拠地・東京ドームでの胴上げを狙った巨人の前に広島の前田健太(25)が立ちはだかった。この日は体調不良で体温は38度超。首脳陣の間では最悪の登板回避まで検討されていたが、エースは16年ぶりのAクラス入りを目前にしたチーム状況を考慮して強行登板。6回1安打零封の好投を見せ、1984年の大野以来となる9連勝で自己最多タイの15勝目をマークした。これで2位阪神とは4・5ゲーム差。借金も2まで減らし、クライマックスシリーズの本拠地開催まで見えてきた。
明らかに普段とは
New Balance H710 KGY GREY/SAX (ニューバランス H710 KGY) 【11-10-I】 h710-kgy が違っていた。いつもなら練習中に相手チームの選手や関係者と笑顔であいさつを交わすエースの姿がなかった。それもそのはず。前田健は38度超の熱にうなされ、登板できるかどうかも怪しい状態だったのだ。
もちろん首脳陣は「登板回避」も検討した。ここまでチームを支えてきてくれたエースだけに無理を強いることは出来ない。しかし前田健が出した答えは「投げます」。フラフラの体調で優勝マジックを1とした巨人に立ちはだかった。
万全ではないのに面白いように打者を打ち取っていった。初回は長野、井野から三振を奪い、2回も高橋由、坂本を連続三振。4回と5回に先頭打者へ四球を与えたものの、ことごとくピンチを切り抜けた。
エースの体調不良を知っていた野手陣も奮起した。4回だ。一死二塁からキラが先制打を放つと二死後には梵を一塁に置いて広瀬が巨人先発・杉内のスライダーを捉え、左翼席に9号2ランを叩き込んだ。
リードは4点。5回を投げきったところで前田健を降板させる選択肢もあったが、皮肉なことに巨人は無安打。替えようにも替えられなくなってしまった。6回先頭の代打・立岡が右前打で快挙を阻止してくれたのは神の思し召しだったのか。直前に菊池、梵の本塁打などで3点を追加したことも追い風となり、ようやく前田健はマウンドを降りた。
4日の中日戦以降、エースは中5日でヤクルト戦、中4日で巨人戦、そしてこの日も中5日と登板間隔が詰まっていた。それでも「しっかり調整できているし、疲れは感じていないです」と話していたが、今月12日には第一子が生まれるなど、普段以上に気が張っていたとしても不思議ではない。
それでもエースとしての意地を見せた前田健は6回1安打零封で1984年の大野以来となる9連勝で自己最多タイの15勝目をマーク。借金は2まで減り、2位阪神とは4・5ゲーム差まで近づいた。野球マンガさながらの根性野球で巨人の胴上げを阻止した広島が、16年ぶりのAクラスへと大きく前進した。
