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la vie en rose

家族のこと 読んだ本のこと 雑文 日々のできごと

 

 

離婚した友人が

家を出る時に持ちだせず

泣く泣く置いてきた物たちがあると話してくれて

その中で今でも唯一悔やまれるのがアルバムだという

 

自分自身のも

自分の子どもの 赤ちゃんの頃からの写真も

今 手元には一枚もないのだと

 

 

そんな話を聞いて思い出したのが

今から45年ほど前にTBSで放映されていた連続ドラマ

「岸辺のアルバム」です

 

私はたぶん 小学校5年生くらいだったのかな

見ていたんです

今思うとよく親が見せていたもんだ と驚くけど

私も自分の子どもたちがそのくらいの年齢の頃は

ほとんど規制しないでいろんなジャンルの映画を観せ 

本は読ませていたから

同じ感覚だったのかな

 

 

 

 

題名は素朴でのんびりしてるんだけど

内容はかなりドロドロで

いわゆる家族崩壊のお話でした

 

たぶん・・

理解していた

なぜなら 新聞で掲載されていた時から読んでいたから

近くに図書館もなく

本は誕生日にしか買ってもらえないので

活字が読みたくなって仕方なく読んでいたんだろうね

 

 

それが

本を先に読んで後から映像を観る

・・という行為をした初めてのことです

 

新聞で読んでいるときより

映像で観た時のほうがかなり強烈で

弟役に感情移入しっぱなしで

「この子 大丈夫なんだろうか・・」と

当時小学生の私が高校生役の弟を心配しながら見てた記憶がある

 

 

 

 

そしてタイトルのアルバムですが

新しく素敵な新築のマイホームが

最後に多摩川の氾濫で流されてしまうのだけど

家族の宝物だと言って危険を冒して持ちだすのです

 

 

流されていく我が家を眺めながら

胸にアルバムを抱いて

家族四人が寄り添う姿でドラマは終わったと思いますが

なぜかほっとしたのは

ここから家族の再生が始まるのだと感じたんだろうなと

今ならわかります

 

 

 

クライマックスで流れるジャニスイアンの曲も切なくて

そんなにも昔のことなのにいまだに音と映像が蘇ります

 

 

 

 

私は多感な時期を

他にもいろんなものを

見たければ見たし

知りたければ知ろうとした

 

 

もちろん 誰にも話したことなんてないし

そもそも学校の友だちで私と同じ感性の子がいたかどうかもわからない

 

今だったら

インターネットもSNSもあって

遠く離れた「同士」と語り合うこともできたんだろうけど

私の感受性はどこへも発信することなく 

胸の中だけに蓄積して埋もれていったのに

こうして何十年たってからでも

何かのきっかけでふと顔を出すんですね

 

 

 

 

でも間違いなく

今の私を作っているのは

見てきたもの 感じてきたことの積み重ねだから

自分を知るには

こうして具体的に書きだすこともひとつの手段でもあるかと

思います

 

 

本当に

ずっとずっと長い間

誰にも言わず

胸の奥にしまいこんでいたことがたくさんありすぎるので

少しづつ解放していきたいのです

 

また何かのきっかけで思い出したら書き留めていきます