この星に降り立ったとき
あなたはひとすじの青い光を抱いていた。
それは
名もなく
まだあなたが
「わたし」になる前の記憶。
その光はやがて
時のなかで少しずつほどけて
痛みを通して見えなくなっていった。
もう一度、
忘れていた光へ。
まだその目に星が見えるなら
まだ間に合うから
まだ大丈夫だから
星の地図とともに
わたしに還る旅をはじめよう。
夜明けのように、やさしく。
つよく。
あなたがあなたであるために。
- Unknown Blue -
-yacco