![システム開発とソフトウェア開発私のメモ帳](https://stat.ameba.jp/user_images/20121022/08/dev-sys-soft/04/73/j/t02200168_0257019612248960315.jpg?caw=800)
先輩が、あるオーダー管理システムを開発した時の事。既存システムを新しい技術で書き直すプロジェクトでした。お客様は通信系の会社で技術に明るく、新しい技術を使おうという事で意気投合、当時日本でも事例がほとんど無かったJ2EEを採用したそうです。画面はJava Swingです。
このシステムのオーダーの明細内容がとても複雑で、しかもオペレータは消費者と電話対応しながら内容を入力することから、その支援機能がとても重要でした。オペレーションを楽にするためには、プログラムで複雑な処理を高速にこなさなければなりません。リアルタイムで印刷イメージを表示したり、字下げやぶらさがり改行機能を持つワープロまで作って画面に搭載したそうです。
ユーザ目線、という点ですが、その複雑な画面をオペレータが瞬時に把握するために、ユーザの提案で上から下までを4つに分割、パステルカラーで背景色を変えたそうです。ぱっと見た感じは4色バニラアイスクリーム。
通常のデザイナーだったらとうてい許容するものではなかったですが、運用実験の結果、これが一番オペレーションの助けになったそうです。
一時は、項目の位置をあちこち微妙にずらして配置するなどの案まで出たそうですが、それはさすがに見ていて酔いそうなので却下されました。四角四面のプログラマが思いつきそうも無いデザインが、実際にユーザの役に立つ事があると、先輩は語っていました。
こちらで知恵を絞ってアイディアは出しますが、ユーザの知恵を伺う事が大事だと教えられました。