中国では、この土・日は出勤日として、今日から3連休なんですね。週末を通常稼働日(平日として)扱う代わりに、祝日の前後の平日も祝日として休みにすることで、連休を無理矢理(!?)作るというのは、お国としての決まりになっています。お国としての決まりということは、学校だったり、会社もそのようなカレンダーで動くことになっています。

今回の祝日ですが、清明節というお休みです。英訳すると、当時のエチオピア出身の同僚曰く"Tomb Cleaning Festival"とのこと。これがオフィシャルな英訳かどうかは分かりません。いずれにせよ先祖のお墓参りをして清めてやるという意味では、日本で言うとお彼岸というのが、イメージに近いと思います。ニュース番組等でも、お墓参りをする人たちがバスターミナルや鉄道駅に殺到する様子などが報道されます。

ところで、中国のお墓ってどんな感じなんでしょうか?実は、以前ムラで散歩がてら何枚か写真を撮ったことがあるのですが、すべて消されてしまいました。どうやら、お墓の写真を撮ることはタブーとされているようで、おいらのように高貴な学術目的(どこがw)であっても、ダメなものはダメとすべて消去されてしまいました。

イメージとしては、日本のお墓のようなスタイルの墓石ではなく、縦長のドーム上に盛り土した先端のところに、お参りするような祠のようなものをつけた感じのものがムラでは多いようです。もちろん、地方によって特色があるとは思いますけどね。

ただ、ムラの中に1つだけ、際だって立派なお墓があるのに気づきました。高さ5メートルはあろうかという石碑に、亡くなられた方の名前が書かれています。一代で財をなしたお金持ちかなと思ったのですが、聞いてみると意外な答えが返ってきました。

人民解放軍で殉職された方のものだそうです。

うちの嫁といくつも年も変わらないような若者がいて、ムラにいた頃は手のつけようがない札付きのワル(この表現古い?)だったのですが、その後人民解放軍に入ってからは改心をして模範的な態度を示すような好青年に成長したのですが、20歳そこそこの時に急病で亡くなってしまい、お国が立派なお墓と記念碑を建ててくれたとのこと。

ふむ。あえて書きませんが、いろいろ示唆に富む話ではありますね。

話を戻しましょうか。最初に書いた週末を無理矢理出勤日にして、平日に連休を作るという中国ならではの仕組み。それでも、うちの会社の一部部門などは、国外顧客への対応を理由に、この振り替えを行わずに土・日を休んで、振り返られた祝日を通常稼働日として扱うという運用をしていたので、何かしらの例外は認められているようです。

結局、平日に戻された日も有給取って休む人が多いんですけどね(笑)

と考えると、どっちがお得なのかは言わずもがなという感じでしょうか?