※()の中は実際に言っていた言葉ではありません。
動作などを表しています。

夢小説が好きなのでその足しになれたらと思い、文字を書き起こしてみました。至らぬ点があるかもしれませんがよろしくお願い致します。随時更新予定です。
6章が終わったら過去章も書いていければと思います。
コメントで誤字脱字、見やすい大きさ等教えてください。
カバー画像は綾瀬ナギ さんからお借り致しました。





(真っ暗な視界)

監督生「ここは……雲の上?」


(オンボロ寮の鏡が光る)

監督生「ま、まぶしい…」


〈ゼウス〉
どうだ  このかわいらしさ

我が息子にかわって皆に礼を言おう
贈り物をありがとう


〈ハデス〉
麗しいねぇ
もう胸がいっぱいだ

こんな気分はムサカを
ノドにつまらせて以来かな


〈ゼウス〉
もう陰気な顔はよせ  ともに祝ってくれ


〈ハデス〉
俺の職場は休みがないもんでね
ご親切にも  あんたがくださった仕事だ

残念だけど帰る!


〈ゼウス〉
そんなに根をつめると死んでしまうぞ

ハッ!  神が過労死か!
おかしくて死にそうだ


〈ハデス〉
願ったりだ…死んでくれたらな!


(鏡のシーンが終わる)



エース「……い、おい!ユウ!起きろってば」


監督生①「雲の上の神殿が……ん?」

監督生②「可愛い赤ちゃんが……あれ?」


(監督生の目が覚める)



オンボロ寮―自分の部屋



エース「コラ、夜中に呼び出しておいて、寝てんなよ。」

デュース「お前がこんな夜更けに連絡してくるなんて、驚いたぞ。グリムがいなくなったってどういうことだ?」


監督生①──いつの間に眠ってたんだろう……

監督生②──そうだ、グリムを探してて……


エース「……って、お前!手の怪我どうしたんだよ。派手な引っかき傷……」


(謎の言葉にならない音が聞こえる)


エース「え?……今なんつった?」

デュース「そんな……。本当にこれ、グリムにやられたっていうのか?」


監督生(頷く)


エース「……」

エース「とりあえず、一旦談話室にに行こうぜ。その傷なら、早めに手当てしたほうがいいっしょ。」

デュース「あ、ああ、そうだな!その後で、学園長にも連絡しよう。」



オンボロ―談話室


クロウリー「君の部屋の鏡が異空間と繋がっていて、大きな耳を持つ"ミッキー"と名乗る存在と対話した……。


その後、姿の見えないグリムくんを探していたところ……突然凶暴化したグリムくんがユウくんを攻撃してきた……ふむ。」




監督生①「グリム、また黒い石を拾い食いしてた」

監督生②「黒い石を独り占めしようとして……」


クロウリー「黒い石、ですって?」

エース「え?黒い石って……入学したばっかの頃、グリムがドワーフ鉱山で拾い食いしてたヤツ?」


監督生(頷く)


デュース「そういえばグリムのヤツ……
ローズハート寮長がオーバーブロットした後も、庭に落ちていた黒い石を美味しそうに食べてたな。」

エース「でもあの時は凶暴になったり様子がおかしくなったりはしてなかったじゃん。
っていうか、……その黒い石って、そもそもなんなの?」

クロウリー「………私は現場を見ていないのでなんとも言えませんが……グリムくんが食べていたという黒い石は、もしかすると"ブロットの結晶"かもしれません。」

デュース「ブロットの……結晶?」